皆さんこんにちは!妻のしろです。
今回は最近私が読んで面白かったおすすめ本の紹介をしようと思います。
垣谷美雨「姑の遺品整理は、迷惑です」です。
すごいですよね、これがタイトルなんですよ
読んでるの見られたら、お義母さんとうまくいっていないのかと思われてしまいそう…。
うちはそんなことないですよ。
姑の遺品整理は、迷惑です
あらすじ
望登子(50代半ば)は姑の多喜が脳梗塞で亡くなってしまったため、多喜の住まいだった団地に遺品整理に通うことになります。
多喜は夫を亡くしたことをきっかけに戸建てを手放し、築40年ほどのエレベーターのない団地でひとり暮らしをしていました。
家を訪ねてみるとなんと部屋中ものだらけ!
靴箱には大量の靴、レトルトなどのストックの食品、食器類、タンス3棹に大量の服、さらにハンガーラックにもタンスに入り切らない衣類、押入れには何組もの布団や座布団、天袋にも箱から出していない引き出物たち、紙袋やダンボールの紙類、そして年季の入った家電など…。
ひとり暮らしとは思えない荷物の量。
粗大ごみ回収は一度の回収数が決まっているのでなかなか処分しきれませんし、何よりここはエレベーターのない団地の4階です。
望登子は大量の姑の持ち物を前にして頭を抱えてしまいます。
人が住んでいなくても家賃、光熱費は発生していますし、ここまで通う交通費もばかになりません。
パートの休みの日には片付けに通うのですが、誰もいないはずの部屋で人の出入りしている気配を感じたり、姑の飼っていたらしいウサギの存在が明らかになったり前途多難です。
しかし、片付けをすすめるうちに団地の住人に姑が好かれていたことなど、今まで知らなかった一面がどんどんわかっていきます。
多喜のことをおせっかいな姑だと思っていた望登子ですが、その人情味あふれる人柄や性格などを、亡くなってから知ることになるのです。
タイトルからは想像しなかったいいお話
正直タイトルからして、うまくいってない嫁姑問題を扱った作品だと、読む前は思っていました。
しかし読んでみるといい意味で裏切られました。
とても素敵な結末を迎えるからです。
姑の遺品整理が終わる頃には望登子の価値観も変わってゆきます。
親が亡くなってからどんな人だったのか思い出すことは、いくらでもありますよね。
残された人は、それは遺品から感じることができます。
人の持ち物というのはその人の好みだけでなく、性格や生き様も表すものなんですね。
ものを捨てるのは一苦労!
そうはいってもやはり大量のものを処分するのは大変なことです。
望登子も言っていましたが、ものを捨てるということは、もったいない、思い出があるから捨てづらい、などの気持ちも背負うことなのです。
いらないものでも捨てるのはやはり忍びないですよね。
自分のものでもそうなのに、人のものでしたらなおさらです。
私事ですが、祖父が去年亡くなり、一人で暮らしていた戸建ての家の整理を親戚総出で今後行う予定です。
本当に大量にものがあります。
人手がありますが、思い出の品などは捨てるのは心苦しいことです。
ものを買うときは処分のことまで考えて購入を決めないといけませんね。
以前読んだ本に影響され、買い物の際はよく検討するようになりました。
よろしければあわせてどうぞ↓
どちらもおすすめ
垣谷美雨さんの本を読むのは2本目です。
以前に「老後のお金がありません」を読みました。
これもインパクトのあるタイトルに惹かれて手に取りました。
こちらの記事に少しですが書いています↓
ですが、私は今回ご紹介する本のほうが面白かったですし、好みでした。
まだ2作しかこの作者の本は読んでませんが、今後どんどん読んでいきたいです。
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