楽譜を作成したいけど、どんな楽譜作成ソフトを使えば良いのか迷いますよね。
楽譜作成ソフトは大きく分けて2つ(無料・有料)のソフトがあり、さらにスマホ(タブレット)、PC向けの商品があります。
この記事では、スマホ・PC向けの楽譜作成ソフト(無料・有料)を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【無料】スマホ・タブレット向け楽譜作成アプリ
- Flat
- iWriteMusic SE
- Notation Pad – 作曲家の楽譜作成ツール
Flat
出典:flat
作成した楽譜を直感的に操作できて、PDF・mp3ファイルへのエクスポート、MIDI、MusicXMLファイルをインポートして楽譜へ変換も可能です。
ピアノやギター、ドラムなどお好みの楽器が100種類以上選べる自動演奏機能もあり、TAB譜・ドラム譜にも対応しています。
また、編集内容はクラウドに自動保存され、スマホ・タブレット・パソコンでも共有可能。
印刷した際には無料版で作成されたことが強制的に印字されますが、有料版に切り替えると消すことができます。
iWriteMusic SE
出典:App Store
分厚いマニュアルを読んだり、解説ビデオを見る必要もなく、楽譜作成アプリが初めての人でも、わずかの要領を理解するだけで直感的に操作が可能。
ワンフリック入力で音符や記号が表示され、簡単にパート譜も作成できるので、効率的に楽譜作成ができます。
歌詞入力、曲中の拍子・音部・調整変更が可能で、画像データはPDF、JPGに変換、音声データはMIDIに変換。
AirPrintにより直接プリンターへ送信可能ですが、無料版ではウォーターマークが表示されます。
その他、無料版では以下の制限があるので注意してください。
- 一度に30秒以上続けて再生不可。
- 5曲以上保存不可。
- データファイルは送信のみで、読み込みは不可。
- MIDI ファイルは送信不可。
Notation Pad – 作曲家の楽譜作成ツール
出典:App Store
譜面をズームしながら、音符や記号を配置できるアプリです。
楽譜のアップロードとダウンロードが出来るので、アップロードされた他の人が作った楽譜を参考にしながら楽譜が作れます。
画像データはPDF、PNGに変換、音声データはMIDIに変換可能。
ただ、無料版では制限が多いことが難点です。
なので、まずは試しに無料版から操作性を体験して、必要であれば有料版を購入するのも良いでしょう。
【有料】スマホ・タブレット向け楽譜作成アプリ
- タッチノーテーション
- 楽譜スキャナー - Sheet Music Scanner
- BlueNotation - 音楽帳
タッチノーテーション
出典:App Store
手書きのような感覚で入力できる楽譜アプリです。
多くの楽譜作成ソフトは音符や記号のウィンドウから選択して五線上に貼り付けますが、タッチノーテーションでは指やタッチペンで描いた軌跡が楽譜に清書されます。
その他、テキスト入力による発想標語や歌詞、フリーハンドでのメモが記入できます。
作成した楽譜は30種類の楽器音色で自動演奏。
Air Print/Dropbox/SMF(KAWAIスコアメーカー※)/Music XML/PDFに出力可能。
※「KAWAIスコアメーカー」(カワイのPC用楽譜認識作成ソフト)で、さらに細かく作り込むこともできます。
ただし、タッチノーテーション以外(スコアメーカーなど)で作成・編集した楽譜ファイルを、タッチノーテーションで開くことはできません。
「App Store Best of 2014 今年のベスト」受賞。
「iPad有料Appランキング(ミュージック)」15日間連続1位達成。
楽譜スキャナー - Sheet Music Scanner
出典:App Store
内蔵カメラで撮影した紙の楽譜を、楽譜データに起こせるアプリです。
また、 フォトライブラリ、 PDF 等のファイルデータからもスキャンして、30種類以上の楽器で自動演奏ができます。
MIDI、MusicXML、オーディオ (M4A/AAC、MP3、WAV)、PDF 形式でクラウドストレージへ保存可能。
他のアプリに直接、またはAirDropを使用してエクスポートもできます。
注意事項として、以下の制限機能があります。
- 手書きの楽譜では認識しません。清書された楽譜のみ読み取ります。
- 次の記号は現在サポートされていません:コーダ、パーカッション表記、ダイナミクス、ダブルシャープ、ダブルフラット、装飾音。 将来のアップデート予定。
- カメラでスキャンする際は、高品質の印刷された楽譜を使用し、十分な光を得て写真を撮ってください。 ファイルをスキャンする場合、推奨される解像度は、300 DPI または 1 ページあたり 8 〜 12 MPx です。
- 古い印刷や珍しいフォントを認識できないことがあります。
BlueNotation - 音楽帳
出典:App Store
BlueNotation のピアノ鍵盤から、楽譜が作れるアプリです。
入力したメロディとコードから自動生成される伴奏で、曲のイメージを簡単に確かめたり、楽器練習の伴奏にも使えます。
また、ダイアトニックコードのお手軽パレット入力から、コード入力も簡単。
歌詞入力、各種記号も入力可能、様々な楽器で自動演奏されます。
画像データはPDF、音声データはMIDIにエクスポート可能。
【無料】PC向け楽譜作成ソフト
- Crescendo
- MuseScore
- Finale NotePad
Crescendo(無料版)
出典:Crescendo
シンプルで使いやすく、初心者でも簡単に楽譜やタブ譜などが作れます。
作製した楽譜はピアノ、ギター、べ―ス、ドラムセットなど様々な楽器で再生可能。
完成した楽譜はPDF、MIDI、MP3、WAV、TGA、JPG,PNGなどのファイルに保存できます。
\ダウンロードはこちら/
MuseScore
出典:MuseScore
無料版の楽譜作成ソフトの中には、操作に制限が設けられていますが、MuseScoreは完全無料で、全ての操作に制限はありません。
多数の言語での操作が可能で、PDF、PNG、MP3、WAV、MIDIなどの形式で出力できます。
ただ、操作にちょっとクセがあるので、直感的に操作することは難しいです。
\ダウンロードはこちら/
Finale NotePad(無料版)
無料版だと使用制限はありますが、操作しやすい画面で、クオリティの高い譜面が作れます。
ただし、無料版だとPDF出力が制限されているので、無料で楽譜作成をしたい人にとっては利用しない方が良いでしょう。
(楽譜販売の多くはPDFで販売するため)
有料版を購入するための体験版として利用するならおすすめです。
\ダウンロードはこちら/
【有料】PC向け楽譜作成ソフト
- Finale
- Sibelius
- スコアメーカー
Finale
写真 製品名 PrintMusic for Windows PrintMusic for Windows ガイドブック付属 Finale 27
(通常版)Finale 27
(アカデミック)内容 CD-ROM CD-ROM ダウンロードカード ダウンロードカード アカデミック申請 不要 不要 不要 要 動作環境 Windows 8/10 Windows 8/10 Windows 8/10 (64-bit専用) macOS 10.14-11.x Windows 8/10 (64-bit専用) macOS 10.14-11.x テンプレート 45 45 100+ 100+ 最大五線数 24 24 無制限 無制限 設定可能な五線の線数 1または5 (その他にタブ譜) 1または5 (その他にタブ譜) 0-100 (その他にタブ譜) 0-100 (その他にタブ譜) タブ譜 標準チューニングのギターとベースのみ 標準チューニングのギターとベースのみ カスタマイズ可能 カスタマイズ可能 400種類以上の音色を装備するGarritan Instruments - - ◯ ◯ 出典:Amazon
Finaleの有料版(製品版)です。
無料版では制限されていた機能が解放されるので、かなり使いやすくなります。
ただ、多機能すぎるので操作性がイマイチな点があり、人によっては使い難い部分もあるかもしれません。
通常版はかなり値段が高いですし、廉価版でもそれなりの機能が使えるので、Finaleを使用したいならPrintMusic for Windowsをおすすめします。
(アカデミック版は学生や教員等、一部の人しか購入できません)
Sibelius
価格
無料商品名 Sibelius | First Sibelius | Artist Sibelius | Ultimate こんな用途におすすめ! ピアノソロ譜 個人用のパート譜作成
リードシート作成
小編成のアンサンブル譜 バンド譜
サンプル音源の作成
オーケストラ・ビックバンド譜 高品質なサンプル音源作成
出版用の譜面
ライセンスの形式 フリー ・サブスクリプション ・永続ライセンス
・サブスクリプション ・永続ライセンス
インストール可能台数 制限なし 2 2 作成可能な楽器数 (上下段譜は2とカウントされます)
4 16 無制限 不規則な拍の小節 不可 アウフタクト小節は可能 〇 付点 単付点 単付点/複付点/複々付点 単付点/複付点/複々付点 連符 3連符 2連符〜6連符 各種(複合連符なども) ギタータブ譜 可能 可能 可能 (チューニングの変更も可能)
楽器の変更 (持ち替え楽器)
不可 不可 〇 アイデアハブ機能 300種のライブラリ 300種のライブラリ 2000種以上のライブラリ、 カスタマイズや新規登録可能
再生表現の調整 (フェルマータの長さ、クレッシェンドなどの音量、複雑なリピートなど)
固定 固定 調整可能 付属音源 なし (コンピューター内蔵の音源を使って再生可能)
高品質なSibelius Sounds (10 GBライブラリ)
プロフェッショナルなSibelius | Ultimate Sounds (36GBライブラリ) 外部音源 利用可能 利用可能 利用可能 オーディオファイルの書き出し 不可 WAV、AIFF、MP3 WAV、AIFF、MP3 PDFファイルのエクスポート 不可 (ただしOSの機能を利用すれば可能)
〇 〇 MusicXMLファイルのインポート(取り込み) 〇 〇 〇 MusicXMLファイルのエクスポート(書き出し) 不可 〇 〇 Sibelius | Cloud Sharing 楽譜10個まで 楽譜20個まで 無制限 (最大1GBまで)
製品ページ Sibelius | First Sibelius | Artist Sibelius | Ultimate 出典:Sibelius
操作画面は「Finale」と似ていますが、操作面では「Sibelius」の方が直感的に操作しやすいです。
音楽のプロが楽譜を作成するソフトといえば「Finale」か「Sibelius」を利用する人が多く、好みが分かれるところです。
多機能性を求めるなら「Finale」
操作性を求めるなら「Sibelius」
自分の好きな方を選びましょう。
スコアメーカーZERO
ラインアップ プラチナム スタンダード エディター プレーヤー 価格 月額:3,278円
年間:22,880円
(税込み)月額:2,178円
年間:15,180円
(税込み)月額:132円
年間:1,320円
(税込み)無料 楽譜表示・印刷 ○ ○ ○ ○ 演奏 ○ ○ ○ ○ 編集 ○ ○ ○ × 最大パート数 256 16 16 × 音色数 756 756 732 732 伴奏スタイル数 422 422 381 381 プリセット演奏記号(発想標語)数 313 61 61 × 演奏記号(発想標語)の作成 ○ × × × 楽譜の整形機能 ○ × × × 記譜フォントの変更 ○ × × × 記譜ルールの詳細設定 ○ × × × 演奏順序設定 ○ × × × 楽譜認識 ○ ○ × × 認識最大パート数 256 16 × × パート名自動検出 ○ × × × 移調楽器の自動認識 ○ × × × 拡張キット対応 ○ × × × 楽譜が歌う ○ ○ ○ △※1 スマートレイアウト ○ ○ ○ × スマホ認識 ○ ○ × × 出典:KAWAI
紙やPDF、写真で撮影した楽譜を、スキャン&認識してくれるソフト。
歌詞の読み取りも可能で、ボーカル音源から歌詞を歌ってくれます。
既存曲の楽譜を編集したい場合や、手書きで書いた楽譜をデータ化するのにとても便利です。
(無料版とエディターには認識機能はありません)
支払方法が月額or年額払いなのが難点ですが、認識機能を使いたいときだけプラチナムかスタンダードを購入して、普段はエディターを利用する等の方法を用いれば、安く利用できます。
プラチナムとスタンダードを購入したい場合は、公式サイトよりAmazonの方が少し安く購入できるのでおすすめです。
(Amazonでは最短3ヵ月版からの購入になります)
また、旧製品の買い切り永続版である「スコアメーカーシリーズ」が、たまにヤフオクやメルカリで出品しているので、性能は若干劣りますが、長期間利用したいと考えている方は購入を検討しても良いでしょう。
【まとめ】一番のおすすめは?
スマホ・タブレット向けのおすすめ
iWriteMusic
スマホ・タブレット向けの楽譜作成アプリは、どれも操作性は良いのですが、無料版だとせっかく作った楽譜をエクスポートする際に制限が掛かるものが多いです。
操作性と値段を加味して、「iWriteMusic SE」の有料版である「iWriteMusic」がコスパの良いアプリでしょう。
無料版では制限のある項目も、有料版なら全て解放されます。
〇フルバージョン:1,500円(期間限定割引される場合あり)
- ページ画面とプリントアウトの背景をなくす
- 再生時間の30秒以上の再生可能
- 5曲以上保存可能
- データファイルの読み込み可能
〇MIDIファイルの共有:100円
- MIDIファイルの外部転送可能
〇ファイル管理拡張機能:110円
- フォルダの作成
- ファイルの上書き禁止
- フォルダとファイルの移動
手軽に楽譜成をしたいのであれば「iWriteMusic」が最もおすすめです
PC向けのおすすめ
スコアメーカーZERO
出典:KAWAI
スマホで撮った楽譜や、印刷された楽譜を読み取って、楽譜データに起こしてくれるソフトです。
既存曲の楽譜を起こしたいときや、アレンジしたいときにとても便利です。
操作性も分かりやすく、他のKAWAI製品との連携によって、ファイルを共有することもできます。
支払方法が月額or年額払いなのが唯一の難点ですが、認識機能を使いたいときだけプラチナムかスタンダードを購入して、普段はエディターを利用する等の方法を用いれば、お得に利用できます。
プラチナムとスタンダードを購入したい場合は、公式サイトよりAmazonの方が少し安く購入できるのでおすすめです。
(Amazonでは最短3ヵ月版からの購入になります)
また、旧製品の買い切り永続版である「スコアメーカーシリーズ」が、たまにヤフオクやメルカリで出品しているので、性能は若干劣りますが、長期間利用したいと考えている方は購入を検討しても良いでしょう。
外注で依頼する
出典:ココナラ
楽譜作りが面倒な方は、外注で頼んじゃいましょう。
ココナラでは耳コピによる楽譜作成、アレンジ変換、オリジナル曲の作成まで幅広い依頼ができます。
楽譜作成なら1,500円~注文できますし、作成の手間が省けて高クオリティの楽譜を作って貰えるのでおすすめ!
サービスのカテゴリ「音楽・ナレーション」 →「 楽譜・譜面作成」から検索できます。
今なら会員登録時に紹介コードを入力すると1,000円分のポイントが貰えます。
紹介コード:C4B6GB
実質500円程度で楽譜を作って貰えるのは破格の値段なので、気軽に依頼してみることをおすすめします。
また、楽譜は販売することもできます。
こちらで詳しい販売方法を紹介しているので参考にどうぞ。

楽譜を動画化したい方は、編集ソフト無しで作れる「MIDI Trail」の使い方を紹介しています。

よろしければクリックで応援お願いします。
DTMランキング