皆さんこんにちは!妻のしろです
今年も残すところ2か月となりましたね。
読みたい本をチェックしてリスト化しているのですが、溜まる一方でなかなか消化できていません……
今年のうちに、興味のある本をたくさん読んでおきたいです。
今回は、最近読んだおすすめの本をご紹介します。
さまざまなジャンルの本がありますので、今年のうちに読んでおきたい本の参考にしてみてください。
最近読んだおすすめ本紹介
伊吹有喜「四十九日のレシピ」
妻の乙美を亡くし、後悔ばかりで生きる気力をなくしてしまった良平のもとに、娘の百合子が帰ってきた。
百合子もまた、夫との生活に亀裂が生じ、ボロボロの状態だった。
消沈している親子のもとに、乙美の教え子だったという女性・井本がやってくる。
乙美の残したある「レシピ」とともに、乙美の希望だった「四十九日の大宴会」の開催をすることにした。
「家族の形とはなんだろう?」
「後悔しない生き方ってなんだろう?」
そう感じさせられる、感動作です。
家族として一緒に暮らしていても、もっとこうしたらよかった、と後悔したり、亡くなってから知らなかった一面を知ったりするものです。
家族の愛っていろんな形がありますね。
とても感動するお話で、最後にはうるっときちゃいました。
この作品はNHKでドラマ化、さらに映画化もされています。
どちらも見たことはありませんが、家族をテーマにした作品が好きな方には楽しめるのではないでしょうか。
今村夏子「星の子」
ちひろは生まれたとき病弱で、心配した両親はちひろのため、「金星のめぐみ」という水を知り合いからわけてもらい、それによってちひろは健康になる。
その後はすくすくと問題なく育っていくちひろだが、神秘の力を宿した水に助けられたと感じた両親はどんどん宗教にのめりこんでゆく。
家族が好きで疑問を感じてこなかったちひろだが、姉の出奔、親戚との絶縁、学校での扱いによって、我が家に違和感を感じるようになる。
ちひろの15歳までを家族と宗教、学校を通して描いています。
この作品は、2020年に芦田愛菜ちゃんが主演を務め映画化されたので、ご存じの方も多いかもしれません。
すらすらと読みやすく、あっという間に読めました。
少女の無垢な家族への愛が痛ましく、心に影を落とすような読了感でした。
すべてがはっきりとは書かれていないんですが、行間を読ませる作家だと感じました。
この今村夏子さんの本はこれで3冊読みましたが、どの本もほかでは得られない独特さが癖になりますね。
同じ作者の作品をこちらでも紹介しています↓
益田ミリ「考えごとしたい旅 フィンランドとシナモンロール」
益田ミリさんというと漫画のイメージがありますが、エッセイも書かれています。
これはフィンランド旅行について書かれたもので、主要観光地が多く出てくるので、旅行の参考にするのもいいと思います。
日記を読んでいるような感覚でした。
シナモンロールやカフェ巡りの写真も載っていて、羨ましくなります。
フィンランドは人生で行ってみたい国の一つ
まだ見ぬ国のイメージが膨らみました。
北欧つながりで、「リンネル12月号」は北欧特集でとても楽しめました。
北欧というとインテリアや生活雑貨が好きな人が多いと思うのですが、私は自然と近い生活をしていることに惹かれます。
そんな生活や北欧で暮らしていくマインドなどについて書かれているページが多く、面白かったです。
アマゾンプライム会員の方は、kindleにて無料で読むことができるので(2022年11月現在)、エッセイと合わせておすすめです。
「ギフトエコノミー 買わない暮らしのつくり方」
「ギフトエコノミー」とは、ゆずりあいでモノやサービスをシェア、循環すること。
そこにお金が介在しないので、シェアハウスやシェアカーなどを指す「シェアリングエコノミー」とは違う考え方です。
家で眠っている服や道具などの貸し出し、または人にゆずることによって、必要としている人のもとに行き届くことができます。
そして、無償で受けた親切はまた別の人への親切によって、人のつながりを広げていきます。
この本はアメリカでギフトエコノミーのコミュニティを立ち上げた創始者2人が書いた本です。
どうやってギフトエコノミーを行うか、買わない暮らしのためにあるのもので賄うアイディアなどが書かれています。
日本では田舎ではまだ人のつながりによってものをゆずり合うことはあるでしょうが、その他ではなかなか現実的ではないのが現状ですね。
しかし、こうしてなんでも新品で買わずとも、誰かに一時的に貸してもらえる暮らしは合理的で良いことだと思います。
コミュニティがなくても個人で買わない暮らしを実践することができる内容も載っていますので、すぐに買って済ませるのではなく、まずは自分でなんとかできないかと考えるところから始めようと思います。
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