夫婦生活が長くなると、最初の頃のときめきや感謝の気持ちが薄れてしまうことはありませんか?
日々の忙しさに追われ、夫婦間の愛情表現が不足すると、お互いに「愛されていない」と感じやすくなります。
- 「肯定的な言葉」
- 「クオリティ・タイム」
- 「贈り物」
- 「サービス行為」
- 「身体的なタッチ」
ゲーリーチャップマンの名著『愛を伝える5つの方法』では、上記の5つの愛の言語を用いて、パートナーとの関係を深める具体的な方法が紹介されています。
私も実践しましたが、かなり効果的でした!
この記事では、夫婦仲を向上させる5つ愛の言語の解説・活用方法を紹介しています。
- 結婚したばかりの人
- パートナーとの信頼関係を深めたい人
- パートナーの求めるものが分からない人
- 夫婦関係がマンネリ化していると感じている人
こんな人達は、記事に書かれている内容を実践すると、夫婦仲の向上が見込めるでしょう。
パートナーの求める愛情表現が分かる無料診断方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
愛情を測る「ラブタンク」を満タンにする
パートナーからの愛情は、「ラブタンク」と呼ばれる心の中の愛情を蓄えるタンクの中に溜まっていきます。
このタンクを愛情で満たしていないと、パートナーからの愛情を感じない状態になり、夫婦仲が険悪になる原因になります。
ラブタンクとは?
「ラブタンク」とは、心の中にある愛情を蓄えるためのタンクのことを指します。
このタンクが満タンだと、安心感や幸福感に満ち溢れ、夫婦関係や日常生活がスムーズに進むでしょう。
しかし、タンクが空になってしまうと、不満や孤独感が募り、関係がぎくしゃくしてしまいます。
このラブタンクを満たし続けることが夫婦関係を維持する秘訣です。
ラブタンクを満たす「愛の一次言語」
ラブタンクを満たすには、パートナーが最も愛を感じる「愛の一次言語」という心の公用語を使う必要があります。
たとえば、日本語(一次言語)が公用語の人に英語(二次言語)で話しても通じにくいように、相手の一次言語で愛情を表現することが重要です。
そのためにも、パートナーの一次言語を理解して、それに沿って愛情を表現しないと、相手に気持ちが伝わりにくいでしょう。
愛を伝える言語は5つあるので、それぞれの言語を詳しく解説していきますね。
ラブタンクを満たす方法とは?
ラブタンクを満たすには、相手の愛の一次言語を理解し、それを日常的に実践することが鍵です。
たとえば、パートナーが「肯定的な言葉」を求めるタイプであれば、感謝や称賛の言葉を積極的に伝えましょう。
一方、「クオリティ・タイム」を重視するタイプなら、一緒に過ごす時間を増やすことが大切です。
このように、相手がどのように愛を感じるのかを理解し、それに合わせた行動を取ることが重要です。
第一の愛の言語「肯定的な言葉」
言葉を通じて、愛情を伝える方法です。
感謝や称賛、励ましの言葉を相手に伝えることで、愛されていると感じて貰えます。
肯定的な言葉がもたらす効果
肯定的な言葉は、パートナーの心に直接響く最もシンプルな愛の表現方法です。
具体的には「ありがとう」「助かるよ」「すごいね」といった感謝や称賛の言葉を日常的に伝えることが挙げられます。
こうした言葉は、相手の自己肯定感を高め、関係をより温かいものにするでしょう。
また、否定的な言葉を避け、励ましの言葉を使うことで、困難な状況でもお互いを支え合う力が生まれます。
実践のための具体例
たとえば、朝食を準備してくれたパートナーに「美味しいね、ありがとう」と伝えたり、仕事から帰宅した際に「お疲れ様、今日も頑張ったね」と労いの言葉をかけるだけで、相手の心に大きな変化をもたらします。
こうした日々の小さな積み重ねが、ラブタンクに愛情を貯めていくでしょう。
第二の愛の言語「クオリティ・タイム」
相手と会話や活動に集中することで、存在を大切にしていると伝えられます。
クオリティ・タイムとは?
クオリティ・タイムは、ただ一緒に過ごす時間ではなく、相手に完全に集中して共有する時間を指します。
たとえば、スマホを置いて話し合ったり、共通の趣味を楽しんだりすることが該当します。
こういった時間を夫婦で過ごすことで、忙しい日常の中でも相手が自分にとって特別であると感じさせるでしょう。
夫婦での実践例
具体例として、週に一度「Noスマホディナー」を設定することを提案します。
その時間は仕事やSNSから離れ、夫婦だけの食事と会話を楽しんでください。
また、散歩や映画鑑賞といったお互いがリラックスできる時間を共有するのもおすすめです。
短い時間でも、濃密な交流が夫婦の絆を強化するでしょう。
第三の愛の言語「贈り物」
高価なものではなく、思いやりのこもった小さなプレゼントでも、相手に深い感動を与えます。
贈り物が持つ特別な意味
贈り物は、物そのものではなく、その背後にある「思いやり」や「気持ち」を伝える手段です。
高価なものである必要はなく、相手が喜ぶ小さなプレゼントでOK!
贈り物には、「あなたを想って選んだ」という特別なメッセージが込められています。
そのため、忙しい日常の中でも贈り物を渡す習慣を作ることで、相手に「愛されている」と感じさせるでしょう。
贈り物を日常に取り入れる方法
たとえば、パートナーの好きなお菓子を仕事帰りに買って帰る、記念日に手書きのメッセージカードを添えるなど、特別な日だけでなく日常でも贈り物を渡す工夫ができます。
また、旅行先での小さな土産や、手作りのアイテムもおすすめです。
これらの贈り物を通じて、「思いやりの心」が直接伝わるでしょう。
第四の愛の言語「サービス行為」
家事の手伝いやサポートといった実践的な行動が、相手への思いやりを示します。
サービス行為とは?
たとえば、家事を手伝う、疲れたパートナーのためにマッサージをする、忙しい時に買い物を代行するなどが挙げられます。
これは言葉だけでなく行動で愛を表現する方法であり、特に行動での愛を重視する人に効果的でしょう。
サービス行為の具体例
サービス行為の具体例として、朝の忙しい時間にパートナーのためにコーヒーを入れる、普段パートナーがしている家事を代わりにすると、小さな努力から大きな感謝が生まれるでしょう。
また、休日に「今日はあなたが好きなことをしていいよ」と申し出て、家事や用事をすべて引き受けるのも素敵なサービス行為です。
第五の愛の言語「身体的なタッチ」
ハグやキス、手を握るといったスキンシップは、安心感や親密さを深め、愛を強く感じさせます。
身体的なタッチが与える安心感
ハグ、キス、手を握るといった触れ合いは、安心感や親密さを高め、パートナーに「そばにいるよ」というメッセージを伝えます。
特に、言葉では表現しにくい感情も、身体的なタッチを通じて自然に伝えることができるでしょう。
触れ合いを日常に取り入れる方法
朝の「おはよう」と共に軽くハグをする、帰宅時に手をつなぐなど、日々の生活の中で触れ合いの瞬間を増やすことがポイントです。
また、映画を一緒に見ながら肩を寄せ合ったり、特別な日には肩をマッサージしてあげるのも効果的です。
こうした行動は、相手に深い安心感を与え、愛を再確認させます。
自分・パートナーの愛の一次言語を確認する方法
愛の一次言語の内容が分かったところで、自分またはパートナーの愛の一次言語を知らなければ、どんな愛情表現をして欲しいのか分かりません。
簡単な診断でお互いの一次言語を確認する方法があるので、試してみてください。
愛の一次言語を知る重要性
愛を伝える方法には5つの言語がありますが、その中で「どの言語が一次言語なのか」を見極める必要があります。
たとえば、言葉で感謝されると幸せを感じる人もいれば、触れ合いによって安心感を得る人もいるでしょう。
一次言語を理解することで、自分自身が満たされる方法だけでなく、パートナーに最も効果的に愛を伝える方法も見つけられます。
簡単な自己診断の方法
- パートナーがすること、またはしないことで、あなたが最も深く傷つくことは?(その正反対が、あなたの愛の言語)
- パートナーに最も願ってきたことは?(あなたが相手に一番頻繁に懇願してきたことが、あなたの愛の言語)
- いつもどのような形でパートナーへの愛を表現している?(「こうして貰うと愛されていると感じる」ことを相手にしていることが、あなたの愛の言語)
まず、自分がどの場面で特に愛を感じるかを振り返ってみましょう。
上記のような質問に答えることで、お互いの一次言語が見えてきます。
さらに詳しい自己診断は、下記の「愛の一次言語確認テスト」を参照してください。
一次言語を探すヒント
- 好意的な言葉でよく褒められた → 「肯定的な言葉」
- よく一緒に遊んでくれた → 「クオリティ・タイム」
- お土産をたくさん買ってくれた → 「贈り物」
- 身の回りの世話をよくしてくれた → 「サービス行為」
- よく撫でたりハグをしてくれた → 「身体的なタッチ」
愛の一次言語は、幼少期に親からの与えられた愛情によって大きく左右します。
上記のような愛情表現をしてくれた親の元で育った人は、それぞれの愛情表現が一次言語になっている場合が多いです。
また、逆に「罵られる言葉が多かった」、「一緒に遊んでくれる時間が無かった」など、愛情が足りていない言語の方が一次言語になるパターンもあります。
幼少期の思い出を振り返って、どんなことで親からの愛情を感じたか、または足りてなかったのかを思い返してみれば、愛の一次言語が見つかりやすいでしょう。
愛の言語が2つある場合は?
愛を伝える5つの言語のうち、2つが同じくらい重要だと思う人は、愛の一次言語を2つ持っている「バイリンガル」です。
ただ、本当にバイリンガルなのかは、2つの言語を改めて比較して判断してください。
【例】「肯定的な言葉」と「身体的なタッチ」が重要だと思う人の場合
質問:パートナーが身体的なタッチを頻繁にしてくれたとしても、否定的な言葉を言い始めたり、人前であなたを蔑むようなことを言っても、あなたはパートナーに愛されていると感じますか?
このように、一方の言語で愛情表現していても、もう一方は愛情表現してくれなかった場合、どちらの方が自分が傷付くのかを考えてみてください。
上記の例で、否定的な言葉を言われる方が傷付くと思う場合は、あなたの一次言語は「肯定的な言葉」になります。
下記の「愛の一次言語確認テスト」をした際に同点の言語があった場合は、改めて言語の比較をして判断してください。
愛の一次言語を夫婦関係に活かす
自分の一次言語が「肯定的な言葉」なら、パートナーに感謝や褒め言葉を求めることが大切です。
一方、パートナーが「サービス行為」を重視する場合、家事や日常のサポートを増やすことで、相手に愛を伝えられます。
お互いの一次言語を共有することで、夫婦間のコミュニケーションがスムーズになり、誤解やすれ違いを減らせるでしょう。
愛の一次言語確認テスト
詳細な愛の一次言語を確認するための診断方法は、30の質問に答えることで判明します。
ゲーリーチャップマン著書「愛を伝える5つの方法」から引用して、質問を用意しました。
愛の一次言語が分かる30の質問
上記のスプレッドシートのリンクをクリックして、「コピーを作成」してください。
夫用、妻用のシートで分かれているので、自分またはパートナーと一緒に質問に答えてみてください。
- どの言語も最高得点は12点。
- 最も数が多いものがあなたの愛の一次言語。
- 2つの言語が同点で最高点だった場合は、愛の一次言語を2つ持っている「バイリンガル」
- 同点ではないが、最高点の言語と2番目に点の高い言語のスコアが非常に近い場合は、そのどちらの言語もあなたにとって大切な愛の表現。
- それらの言語で相手が愛情を表現している場合もあるので、点数が低かった言語も軽視しないこと。(配偶者を理解するのに役立つ)
テストの注意点は、上記の通り。
時間を置いて答えたら結果が変わることもあるので、定期的にテストすることをおすすめします。
(こちらのサイトでも、同様のテストを受けられます)
また、同点の言語があった場合、「愛の言語が2つある場合は?」を参照して、2つの言語を改めて比較・判断してください。
【まとめ】5つの方法を取り入れた夫婦生活の変化
『愛を伝える5つの方法』を実践すると、夫婦関係は大きく変わります。
相手の愛情言語を理解することで、円満な夫婦生活を送る一助になるでしょう。
愛の一次言語の確認は大事!
まずは、自分とパートナーの「愛の一次言語」を確認することから始めてください。
相手が「肯定的な言葉」を求めているなら言葉を、「クオリティ・タイム」を重視するなら一緒に過ごす時間を大切にしましょう。
すべてを完璧にこなす必要はなく、重要なのは少しずつでも努力する姿勢です。
お互いを理解することで、夫婦仲はさらに深まり、毎日の生活に幸せが増していくはずです。
パートナーの言語が自分の苦手な言語だったら?
たとえば、パートナーの愛の言語が「サービス行為」で、自分は掃除・料理などの家事が苦手だったとします。
自分の苦手な分野が相手の愛の言語であった場合は、なぜこの行為で愛情を感じるのか理解できないですし、行動するのも面倒ですよね。
ただ、自分が苦手だからといって、パートナーの一次言語を使わなければ、いくら他の言語で愛を囁いても伝わりません。
辛いかもしれませんが、パートナーに愛を語るにはパートナーの一次言語しかありません。
むしろ、この場合は苦手な家事をする方が、苦手なのに頑張っている姿を見てパートナーは喜びますし、より愛情を感じられます。
愛とは、あなたが「相手のために」何かをすることであり、「自分のために」することではありません。
たとえば、朝に布団から出ることは自然にやりたいと思うことではありませんが、その日に「やる価値のある何か」あると思えば感情に反して起きますし、一日の終わりには朝起きて良かったと思えますよね。
感情が付いてくる前に行動を起こせば、いずれパートナーのラブタンクは満タンになるので、苦手なことでも頑張っている姿を見せて、パートナーに愛を語りましょう。
パートナーが協力的じゃなかったら?
- 自分から模範を示す。
- 自分の気持ちを素直に伝える。
- 小さな成功を積み重ねる。
- タイミングとアプローチを工夫する。
- カウンセリングや第三者の助けを検討する。
- 自分の感情をケアする。
お互いの愛の一次言語を知ったとしても、パートナーが自分の愛の一次言語を使ってくれなかった場合、あなたは愛情を感じることはできません。
パートナーが、愛の言語を使うことに協力的でなかった場合は、上記の方法を試してみてください。
1. 自分から模範を示す
まず、自分が相手の愛の一次言語を使って愛情を表現してみましょう。
たとえパートナーが気づかなくても、愛情を受け取ることで少しずつ心が開かれる可能性があります。
相手の愛の言語で接することが、協力的な態度を引き出す第一歩になります。
2. 自分の気持ちを率直に伝える
感情を溜め込まず「私が大切に感じること」を具体的に伝えることが大切です。
ただし、責める口調ではなく「こうしてくれると嬉しい」とリクエスト形式で伝えましょう。
【例】「最近、肯定的な言葉をもらえるとすごく幸せを感じるの」
3. 小さな成功を積み重ねる
一度に大きな変化を求めるのではなく、少しずつパートナーに新しい行動を試してもらうようにしましょう。
たとえば、「ありがとう」と言う回数を増やしてもらう、休日に30分一緒に過ごす時間を作るなど、小さな目標を立てて達成を喜ぶことが重要です。
4. タイミングとアプローチを工夫する
パートナーが忙しい、疲れているといった状況では、変化を求める話し合いがうまくいかないこともあるでしょう。
リラックスしたときや、気分が良いタイミングを選んで話すことで、より受け入れられやすくなります。
5. カウンセリングや第三者の助けを検討する
どうしても協力を得られない場合、専門家の助けを借りることも選択肢です。
夫婦カウンセリングでは、中立な立場の専門家が状況を分析し、お互いの愛情表現をサポートする具体的な方法を提案してくれます。
6. 自分の感情をケアする
パートナーがすぐに応じてくれなくても、自分の感情を満たす方法を見つけましょう。
友人や趣味を通じて幸福感を得たり、日記をつけることで感情を整理することも役立ちます。
【実践型】ラブタンクを確認する方法
ラブタンクは、お互いの心の中にしか無いので、肉眼で見えるものではありません。
普通に生活しているだけでは、ラブタンクの愛情は減っていく一方でしょう。
そこで、お互いのラブタンクを確認する表や図を作って、玄関やリビングの見える位置に貼っておきましょう。
それぞれのゲージは、磁石で表すと便利です。
ハート型の磁石もあるので、こちらの方が見栄えが良いかもしれません。
このように、今はどの言語が足りていないのか、どんな愛情表現をして欲しいのかを見えるかしておけば、お互いに求めていることが一目瞭然になります。
テンプレートの表はこちらからダウンロードできるので、ぜひ活用してみてください!
愛の言語について、さらに詳しい解説を知りたい人は、ゲーリーチャップマン著書の「愛を伝える5つの方法」を読んでください。
夫婦関係を改善させるためのバイブル的な本なので、とてもおすすめです!
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