皆さんこんにちは!妻のしろです
2021年末に今年の読書目標を80冊とあげましたが、順調に読みすすめています。
今回は1,2月に読んで面白かった本のご紹介です。
よろしければ参考にしてみてください。
読んだ本のご紹介
角幡唯介「極夜行」
探検家の角幡唯介さんのノンフィクション作品。
世界最北の村であるグリーンランドのシオラパルクから北へ出発し、約4ヶ月間極夜の世界を探検した記録を本にしたものです。
計画通りにいかないアクシデントの連続のなか、極夜で感じた孤独や不安定になる精神面、連れて行った犬との関係、食料不足による命の危機、そして4ヶ月ぶりに太陽を見たときの心情など、まるで自分も極夜を旅したように感じられ引き込まれました。
探検ジャンルの本を読んだのはこれが初めてですが、夢中になってしまいました。
もうすでに自分のなかの2022年のベスト本だと思ったくらいです。
また、この「極夜行」の事前準備にかかった約4年間を書いた「極夜行前」という本もあります。
時系列的には「極夜行前」が先なのですが、刊行はこちらが後になっています。
厳しい探検の様子を書きつつも、ユーモアもある文体で角幡さんの作品にハマってしまい、現在は「空白の五マイル」を読んでいます。
辻村深月「かがみの孤城」
2018年本屋大賞受賞など9冠を獲得した作品です。
学校に行くことができなくなってしまった中学生の「こころ」。
ある日突然自宅の鏡が光り始め、鏡を通り抜けて不思議な城に導かれました。
そこには自分と同じく何らかの理由で学校にいっていない7人の中学生と、狼の仮面をつけた少女がいました。
狼少女に、決められたルールに従って7人で隠された鍵を探すよう伝えらます。
こころが城に呼ばれた理由はなんなのか?
狼の仮面の少女の目的はなんなのか?
主人公こころと同年代の中学生から大人になった人まで、幅広い年代におすすめできる作品です。
正直話の展開や物語の謎は早くから予測できたのですが、ストーリーの謎解きだけではない、優しさや勇気を得られるお話だと思います。
紀蔚然「台北プライベートアイ」
台湾を舞台にしたミステリー小説です。
劇作家で大学教授のウー・チェンは50歳を目前にして生活のすべてを投げ出し、台北の裏路地で私立探偵を始めることにする。
素人探偵として気ままに生活していたが、台北で起こった残酷な連続殺人事件の容疑者にされてしまう。
町中に大量に設置された監視カメラの目をくぐり抜け、犯人はどうやって事件を起こすことができたのだろうか。
事件の犯人は誰なのか?
ウー・チェンを陥れた目的とは?
383ページの本ですが、2段書きになっているのでかなりボリュームがあります。
最初は御託が多くなかなか読む気にならなくて進まなかったのですが、中盤から事件についての内容が深まってくると面白くなり、最後には楽しめました。
台湾の風習もところどころ出てくるので、台湾に興味のある方も楽しめると思います。
牧師ミツコ「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる」
プライム会員の方なら、prime Readingから無料で読めます。
著者のミツコさんは牧師だったご主人と結婚され、自身も牧師になり、現在は年金7万円とシルバー人材センターの仕事のお給料で生活されています。
まさに清貧といった生活ぶりを紹介した本ですが、感銘を受けたのは著者のマインドです。
71歳からかなづちを克服するためにプールに通い、人のためではなく自分のために、高齢になった今でも牧師としての活動も続けています。
人のためを思って行動しても、感謝してもらえなければ疲れるだけ。
そんな他者への期待ではなく、自分がしたいと思う行動を心がけているそう。
「楽しくなければ人生じゃない」とは著者のご主人の口癖だった言葉。
人の一生は短いもの。
私も自分のための人生を歩んで行きたいと感じました。
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