給料が少ないからと言って、貯金ができない事はありません。
筆者の私は、社会人1年目(手取り15万円)の頃から年間100万円以上の貯金を20年近く続けています。
一体どのように貯金をしていると思いますか?
結論として、「支出を抑える」・「強制的に貯金する」ことができれば、年間100万円くらいの貯金は達成できます。
と言いたい人もいるでしょうが、お金が貯められない人は「貯金=苦労」と思い込んでいることが原因で貯められない事がほとんどです。
しかし、正しい貯金方法を実践すれば、貯金に苦労することなく、息をするように自然にできるようになります。
この記事では、お金が貯められない人の特徴と、その対策方法。
そして、1年間で100万円を貯めるテクニックを紹介しています。
どんなに少ない収入でも、お金を貯めることは難しい事ではありません。
これまで貯金できなかった人でも簡単に真似できるテクニックを紹介しているので、参考にしてみてください。
貯金できない人の特徴
目的が無いから
貯金できない人の多くの原因は、「貯金をするための目的」が無いからです。
目的が無いからこそ、目先の楽しい事にお金を使ってしまい、いつまで経っても貯められないという訳ですね。
例えばの話ですが、健康診断で悪い結果が出たとします。
「心肺機能が衰えてます。タバコを控えて運動をしましょう」
こういった診断結果が出たとしても、タバコの量を控えたとしても運動までする人は少ないでしょう。
これは、タバコを吸わない理由としては弱いからですね。
しかし、以下のような結果が出たとしたらどうですか?
「肺ガンになる直前です。タバコを辞めなければ余命1年でしょう」
ここまでの診断をされたら、さすがにタバコを辞めることになるでしょう。
なぜなら、「辞めないと死んでしまう」という強力な理由だからです。
何かをするときに、目的が強力であるほど達成することができるようになりますよね。
貯金もこれと同じで、「〇〇に使うために貯める!」という明確な目的が無いと貯める事は難しいでしょう。
何も目的を持たずに貯金できる人もいますが、なんとなく貯金しているだけだとなんとなく使ってしまいます。
目的もなく貯金するとモチベーションを保つことは難しいので、しっかりとした目的を持ちましょう。
目標額が無いから
目的が無いと貯金が難しいこと一緒で、貯金の「目標額」があやふやだと、「目的」を達成することはできません。
例えば、貯金する目的を「海外旅行に行く」とします。
ですが、「海外」といってもアメリカ・フランス・ブラジル等、どの国に行くのか、そして何をしたいのかによって、旅費は変わってきます。
「目的」を設定するには具体的に「どこで何をするのか?」を明確にしておく必要があり、目的が明確であるほど、貯金する「目標額」も明らかです。
例えば「フランスのルーブル美術館に行く」という目的があるとするなら、およその金額が計算できますね。
出典:トラベルjp
ツアーで行くのか、個人で行くのかは目標設定の時点で決めておけば、貯金額が明確になります。
目的・目標額を設定しなければ、人間の脳は正しく目標に向かって行動しなくなるので、可能であれば1円単位で「目標額」を設定しましょう。
貯金するために必要なことは?
小さな目標を設定する
貯金する目的、目標額を設定することは貯金をするために必要であることはお伝えしましたが、「1億円貯める」などの大きな目標をいきなり掲げたとしても達成することは難しいです。
なので、まずは自分の手が届く範囲から「小さな目的・目標額」を設定しましょう。
例えば「老後(65歳)までに2,000万円貯める」という大きな目標を立てたのなら、「毎年100万円貯める」という小さな目標を設定しておけば20年で達成できます。
毎年・毎月のように、短い期間で目標額を設定する事も目標達成に必要な手段です。
小さな目標を設定することは、途中で最終目標への到達が難しくなったとき、早めに貯金方法の見直しができます。
最終的に大きな目標を達成すれば問題ないので、小さな目標が達成できなかったとしても焦らず目標達成に向けて小さな目標を一つずつクリアしましょう。
ちなみに、貯金だけではなく「投資」をする方が、貯金だけより効率的にお金が貯まります。
ただし、リスクもあるので「投資」を始めるにはある程度の貯金額になってから始める方が無難でしょう。
初心者向けの投資方法はこちら。
支出を抑える
貯金するために何よりも必要なのは、「支出を抑える」ことです。
仮に月100万円稼いでいるけど全て使う人と、月15万円稼いでいるけど毎月5万円貯金する人では、貯金額に圧倒的な差が生まれます。
いくら稼いでいても、全て使ってしまえば貯金はゼロのままです。
一方で、収入は少なくても毎月貯金をしている人の方が、遅くとも着実にお金が貯まっていきます。
コツコツと貯金を継続できる人は、貯まったお金を大事に使う習慣が身に付くので、毎月の貯金額が少なくても気にする必要はありません。
支出を抑える ≒ お金を大切に扱う
この習慣が身に付けば、一生お金に苦労することは無いといっても過言ではないでしょう。
支出を抑える技術が身に付けば自然とお金が貯まってくるので、まずはお金の無駄遣いをしていないかを把握しておきましょう。
1年間で100万円貯める方法【厳選5選】
- 支出を抑える
- 不用品を売る
- ポイ活をする
- 投資をする
- 副業をする
具体的に、1年間で100万円貯める方法を紹介します。
最初に結論を言いますが、「①支出を抑える」だけでも100万円の貯金は可能です。
②以降のテクニックを使えばもっと簡単に100万円まで貯金することができますが、特に「④投資をする」・「⑤副業をする」ことは未経験者からすれば難しいでしょう。
しかし、私は副業・投資をせずに貯金を1,000万円までは貯める事ができましたし、「副業」・「投資」を始めるにはある程度の元手があった方がやりやすいです。
なので、まずは100万円程度の貯金が貯まるまでは手を出さない方が無難ではありますが、少額からできる「副業」・「投資」もあるので、その方法をご紹介します。
①支出を抑える
先ほども解説しましたが、貯金をする上で一番大事なことは、何よりも「支出を抑える」ことが重要です。
とはいえ、「電気をこまめに消す」、「10円でも安いお店で買う」などの細かい節約は長続きしませんし、あまり効果はありません。
そもそも、お金が貯まらないのは給料のほとんどを支出してしまうことが原因なので、会社に財形貯蓄を申請して、給料を天引き貯金をするのも良い手です。
手取りのお金は減りますが、人は見た目の数字に引っ張られるので、強制的に貯金した後のお金から、何とかやりくりするようになるでしょう。
また、いくら支出を抑えるからと言って「食費を削る」、「医療費を抑える」といった健康を害するようなやり方をしないでください。
貯金ができたとしても、健康な体でなければお金を有意義に使う事はできません。
支出を抑える = 生活費を削る
のではなく、生活の満足度を下げずに倹約をすることが大事です。
具体的には月々の固定費を見直す必要があるので、月々に払っている多額の固定費が無いか見直していきましょう。
携帯料金
出典:ゼニエモン
2021年の調査によると、月々の携帯・スマホ料金は「5,000円~1万円未満」と答える方が最も多かったようです。
月に約1万円の固定費があるのは、貯金をする上でかなり大きな出費ですね。
出典:MOBA LIFE
ただ、大手キャリアから格安SIMに乗り換えるだけで、人によっては料金が1万円以上安くなります。
格安SIMに不安がある方もいると思いますが、ほとんどは大手キャリアと同じ回線を使っているので、品質には問題ありません。
同じ品質でサービスが受けられるなら、当然安い方がお得です。
申し込みは各社の店舗・ネットから簡単にできます。
詳しい方法は格安SIM各社のHPからどうぞ。
保険料
医療保険・生命保険・個人年金など、何かの保険に加入している人は多いでしょう。
ただ、これらの保険はほとんどの人には必要無い可能性が高いです。
理由を簡単にまとめると以下のとおり。
医療保険:「国民健康保険」があるので不要。
生命保険:単身者または子供が成人済みの場合は不要。
個人年金保険:利回りが低いので不要。
一言で説明すると、ほとんどの保険は不要です。
これだけだとざっくりしすぎているので、詳しく知りたい方はこちらの記事で解説しています。
②不用品を売る
お金が貯められない人ほど、余計なものを買っている方が多いです。
セールで安かったから!
まとめ買いをした方がお得だから!
こういった理由で購入する方もいると思いますが、結局捨てることになっていませんか?
「お得」であるならついつい購入したくなる気持ちは分かりますが、ろくに使わず捨ててしまうような買い物は良くありません。
また、「せっかく買ったから」という理由で、使わずに長期間取っておく方もいると思いますが、それでは物が貯まる一方で、お金は貯まらないでしょう。
お金を貯めたいのなら、不要になっている物は全て売ってしまった方が部屋もすっきりして、お金も稼げます。
ヤフオクやメルカリに出品すれば中古の品でも売れますし、スマホ一つあれば出品作業も簡単です。
また、中古本や家電であれば、中古買取サイトから自宅に居ながら集荷配送で買取依頼ができます。
こちらもスマホから簡単に申し込めるので、いらない不用品があるなら、捨てる前に買取査定に出してみてください。
おすすめの中古販売サービスはこちら。
③ポイ活をする
1ポイントのためにちまちまやってられない!
という気持ちも分かりますが、買い物方法を少し変えるだけで、ポイントは意識しなくても勝手に貯まっていきます。
例えば、楽天市場などの「楽天サービス」を「楽天カード」で支払うとすると、
携帯:「楽天モバイル」
家のネット回線:「楽天ひかり」
美容室予約:「楽天ビューティー」
これらの支払を楽天カードで行えば、それだけで支払価格に応じて倍増されたポイントが加算されます。
生活していれば必然的に使用するサービスを楽天サービス内から選べば良いだけなので、無理をせずともポイントは貯まっていきます。
こういった利用方法を「〇〇経済圏」と言いますが、他のポイントでも同じような利用が可能です。
詳しいポイ活方法はこちらを参考にどうぞ。
また、ポイントからでも「投資」をすることが可能です。
おすすめのポイント投資方法はこちら。
④投資をする
数十万円程度までお金が貯まってきたら、株などに「投資」することも視野に入れてみましょう。
株にはお金が減るリスクがありますが、同じだけ増える可能性もあります。
貯金が無いうちは投資するお金も無いので難しいと思いますが、株は数百円からでも投資できますし、PayPayやPonta等のポイントで投資をすることも可能です。
自分で稼ぐだけでは貯金がなかなか貯まることを実感しにくいので、投資によってお金に働いて貰い、加速度的にお金を増やすことも検討してみましょう。
また、配当金や株主優待目的で株を購入すれば、定期的に配当金や優待品で生活の足しにできますし、浮いたお金を貯金にも回せます。
少額から投資をしてみたい方はこちらを参考にしてみてください。
⑤副業をする
ただ、バイト等の雇われる雇用形態では、住民税の額から会社に副業がバレる恐れもあるので注意しましょう。
おすすめ副業は「事業所得」と呼ばれる自分のビジネスで稼ぐ方法です。
事業所得であれば年間20万円以下の収入(経費を除く)であれば非課税ですし、それ以上稼いだとしても自分で確定申告すれば会社にバレる恐れはありません。
自分には特別なスキルは無いから……
と、思っているあなたにも、人より少しだけ得意なことは何かしらありますよね。
例えば、モノづくりが好きなら「ハンドメイド商品を販売」できますし、食べ歩きが好きなら「おすすめのお店を紹介するブログ」を書くなど、自分の好きなことから仕事に繋げる事ができます。
こちらでおすすめの副業を紹介しているので、自分に合いそうなものを選んでチャレンジしてみましょう。
まとめ
まずは支出を抑える!
- 支出を抑える
- 不用品を売る
- ポイ活をする
- 投資をする
- 副業をする
1年間で100万円を貯めようとするなら、最も大事なのは「①支出を抑える」ことですが、それ以前に貯金する「目的」が無ければ支出を抑えた分だけ使ってしまうでしょう。
前述のとおり、貯金する「目的」が無ければ、いくら小手先のテクニックを知ったところで意味はありません。
また、テクニックを知っていても「行動」をしなければ何も変わらないので、「〇〇のために貯金をしなければならない」という強い目的が必要になります。
とはいえ、目的が無いから貯金も出来ていなかった人がすぐに目的を見つけるのは難しいでしょうから、まずは支出を抑えることから始めてみてください。
大事なのは「生活満足度を下げずに抑える」ことです。
携帯料金(通信費)、保険料、ほとんど使用していないサブスクサービスなど、月々の支払を大きく占めるところから改善していきましょう。
携帯料金の節約で上位30%になれる
引用:Smafi
毎月の携帯料金に3,000円以上支払っているのは女性73%、男性:74%です。
それを格安SIMで3,000円以下のプランに変更するだけで、約70%の人達より節約に。
つまり、上位30%の節約上手になれます。
通信速度は格安SIMでも十分
出典:CUSTOM LIFE
高画質の4K動画を見るとき、通信に必要な速度は約25Mbpsです。
格安SIMは大手より通信速度が劣るというデメリットがありますが、格安SIM(イオンモバイル、IIJmioを除く)の通信速度でも、余裕で動画やゲームを楽しめる性能を持ち合わせています。
そもそも、仕事でスマホを使用しないのであれば、10Mbps以下の速度でも十分なスペックと言えるでしょう。
同じサービスを受けられて、料金も安いなら、格安SIMを選ばない理由はありません。
契約するのが面倒な気持ちは分かりますが、契約自体は数分で完了しますし、その後は同じようにスマホを使っても料金だけが安くなるとしたらやるべきではないでしょうか。
携帯プランを変えることは「生活の満足度を下げない節約」の代表例です。
月々の支払に5,000円以上支払っている人は、今すぐ変更する事をおすすめします。
おすすめの格安SIMプランはこちら。
終わりに
前述のとおり、貯金をするなら「支出を抑える」ことが何よりも重要です。
月々に支払っている固定費の削減を一度でもすると永続的に支出が抑えられるので、なるべく早く見直しましょう。
特に、携帯(通信費)、保険料などの固定費の見直しをしておけば、100万円程度の貯金なら意外と簡単に貯まります。
ようは、ちゃんと貯金をする「行動」をすれば、100万円という結果が得られるという事ですね。
貯金をすることは難しいことではありません。
支出を抑えれば自然と貯まりますし、貯まった分をすぐ使ってしまうなら給料を天引きで「財形貯蓄」して貰うように会社に申請しましょう。
これまで貯金ができなかった人でも強制的に貯まりますし、引き出す際に手間も掛かるので貯金額を維持しやすいです。
気を付けて欲しいのは、過度な節約をすると反動で無駄遣いをしてしまうので、くれぐれも無理はしないでください。
大事なことは「生活の満足度を下げない節約」なので、このことを意識すれば自然と100万円の貯金ができるようになります。
固定費の削減は、今この瞬間からできます!
携帯(通信費)・保険料・サブスクサービス等から、「本当に必要なのか?」と思うものから見直してみてください。
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