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【小川糸】蝶々喃々(ちょうちょうなんなん)【本紹介・禁断の恋の結末は・・】

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しろ
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私のお気に入りで何度も読み返した本を紹介させてください。

【タイトル】蝶々喃々(ちょうちょうなんなん)

【あらすじ】二人の禁断の恋・・春一郎の行方は?

これは不倫を扱っている内容なので、受け付けない人もいるかもしれません。

東京の谷中で着物ショップを営む、自身も着物を着て生活を送る20代の女性、のお話です。

お客さんとしてお店に現れた春一郎さんのことを好きになってしまうのですが、彼は妻と幼い娘のいる男性。

その後二人は思いを通じ合うのですが、人には言えない関係に深入りしすぎないようにするため、はあまり自分のことを春一郎さんに話したり、また相手のことも探りすぎたりしないように慎重に逢瀬を重ねます。

やがて春一郎さんに本気になっていくにつれて、の複雑な家族関係や過去の恋愛などから、相手に踏み込めず恋に悩む姿が描かれています。

二人の禁断の恋はどのような結末を迎えるのでしょうか。

しろ
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ぜひ読んでみていただきたいと思います。

季節の描写が丁寧

私がこの本の好きなところは、季節の移ろいが美しく丁寧に書かれていることです。

お花見やお祭りといったような季節の行事や旬の食べ物を登場させることで季節の様子が感じられます。

特別にお花見に出かけるだけでなく、木々の葉の色づきや虫の声などからも季節の変わる様子は感じられますよね。

そんなさりげない描写がふんだんにちりばめられています。

 

美味しそうな料理がたくさん登場!

特に食事シーンはとってもおいしそうで、は料理上手なのでお店兼自宅の小さなキッチンでもおいしそうな食事を作っています。

また、飲食店でのシーンも多く描かれていて、どのメニューも食べてみたい!

しろ
しろ
鳥鍋うな重を食べさせてくれるような人とお付き合いしたくなりますね~

このお話に登場するお店は実在するところらしいですよ。

巻末には作中に登場する場所のマップも掲載されています。

も訪れた谷中の街並みを体感してみたいですね。

甘いものもお茶席の和菓子や家族の思い出のケーキ屋さんなどが登場します。

近所のご婦人がお菓子を片手にお店を訪ねてきてくれるところも、が人に恵まれ、一人でもお店を経営していける心の助けとして読み取れます。

近隣の方との穏やかなお茶の時間はほっと休まるひと時ですね。

終わりに

余談ですが、数年前東京に旅行した際に、作中に出てくる浅草のアンジェラスという喫茶店に行こうと思ったのです。ですが、残念ながらこちらのお店は閉店してしまっていました。

有名な老舗だったようですね。

しろ
しろ
うーん無念。アンジェラス食べてみたかったなあ。

この本を読んで浅草や谷中に行ける日を楽しみに待ちたいと思います。(執筆時はコロナ禍で3回目の緊急事態宣言中)

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