皆さんこんにちは!妻のしろです
2023年が始まって1か月が経ちましたね。
昨年末に今年の読書の目標を90冊と決めたのですが、いい滑り出しで読めています。
今回は1月に読んだ本をご紹介します。
よろしければ参考にしてみてください。
有名な作品を読んでみよう
村田沙耶香「コンビニ人間」
2016年に発売され、その後芥川賞を受賞したことで有名な作品ですね。
コンビニで売っている食品を食べ、夢の中でもコンビニで働いている。
コンビニを中心に回っている生活が心地よく、マニュアルどおりの働き方によって普通でいることができるのだ。
周囲に合わせて生きていく、普通ってなんだろう?
狂気を感じる独特な作風が楽しめました。
ほかでは見られない、一風変わった視点も面白いです。
カズオイシグロ「わたしを離さないで」
キャシーは自他共に認める優秀な介護人で、もう何人もの提供者の世話に携わり、幼少期をともに過ごした友人たちの世話もした。
そんなキャシーももうすぐ”提供”が始まるだろう。
彼女が育った施設「ヘールシャム」での思い出を振り返りながら、彼女たち施設で育った子供たちの宿命を淡々と描いてゆく。
ノーベル文学賞の受賞で一躍有名になったカズオイシグロさんの作品で、2016年には綾瀬はるかさん主演でテレビドラマ化されています。
私はテレビドラマを見ていたので話の内容は知っていましたが、原作では衝撃のテーマが驚くほど淡々と描かれていました。
この冷静な文章がこの作者の持ち味のようですね。
ほかの作品も読んでみたくなりました。
知らない世界を旅してみよう
角幡雄介「裸の大地第一部 狩りと漂泊」
探検家の角幡雄介さんがグリーンランドのシオラパルクから北へ出発し、狩りをしながら旅の目的や期間を決めない漂泊をして北の大地を旅するノンフィクションです。
この事前談として「極夜行」という本があるのですが、そちらを読んでからのほうがスムーズに話が受け取れると思います。
こちらで紹介しています↓
「極夜行」は自然のなかでの感じたことがメインに書かれた内容でしたが、今回の本は角幡雄介さんの今後の探検の在り方についての気持ちの変化をメインに書かれていました。
私はキャンプや登山をしないのですが、体力と自分の限界に挑む探検生活へのこだわりがみえる作品となっていました。
川内有緒「パリの国連で夢を食う。」
この本は作者がパリにある国連機関で5年半働いていたときの様子を書いたノンフィクションです。
内容は国連の仕事についてよりは、そこで働く多国籍な同僚とのエピソードやカルチャーショック、仕事への意欲についてなどがメインとなっています。
何のために国連まできたのか?
自分のしたいことってなんだろう?
多様性を認めるあまり、仕事の本質がうまくいかないもどかしさなど、国際機関ならではの葛藤と戦う様子が書かれています。
国連で職員になるにはどうすればいいのかや、福利厚生など、国連についての意外な情報も知ることができますよ。
1月に読んだ本は
- 山崎ナオコーラ「ボーイミーツガールの極端なもの」
- Tommy「シンプリスト生活」
- 稲垣えみ子「人生はどこでもドア:リヨンの14日間」
- 多良美智子「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」
- 青崎有吾「水族館の殺人」
紹介した本も含めて、計9冊です。
上記の5冊は、個人的にあまり面白くなかったので紹介は割愛しています。
よろしければ参考にしてみてください。
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