配当金生活がしたい!!!
不労所得で生活することは、誰しも一度は夢見ていることでしょう。
働かずに、株式の配当金のみで生活するにはどのようにしたら良いのでしょうか?
その一つの答えとして、「高配当ポートフォリオ」を作ることが重要です。
高配当株を一社だけ購入していても、株価や経営状況によって配当金が安定して貰えない可能性があるので、高配当株を複数保持(ポートフォリオを作る)ことでリスクを分散できます。
では、高配当株はどのように探せば良いのでしょうか?
投資・金融系で有名な「両学長」と「こびと株」さんが推奨している高配当株は、以前だとブログやyoutubeの動画にて紹介していましたが、インフルエンサーとして影響力から株価が動いてしまうレベルになっているので、最近では紹介をしていません。
なので、自分で探すしかありませんが、投資初心者にとっては難しいでしょう。
そこで、「両学長」と「こびと株」さんが推奨している方法を用いた高配当株の探し方を紹介します。
投資初心者でも、この記事を読めば自分で高配当銘柄を探せるようになるので、ぜひ参考にしてください。
なお、今回の記事は「リベラルアーツ大学」、「こびと株.com」の動画やブログを元にしています。
これらのサイトでも探し方が分からなかった方向けの、要約&補足した内容となっています。
また、この記事は1万文字以上のボリュームなので読みにくい点もあるかと思います。
オンラインコミュニティのリベシティにてマンツーマンで高配当株の選定方法や管理方法を教えるサービスも提供しているので、よろしければそちらもご活用ください。
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この記事で分かること
- 高配当銘柄の探し方
- 将来を予想する方法
- おすすめ高配当株5選
高配当株の探し方
リベラルアーツ大学の動画で紹介された内容をおさらいするために、要約して説明します。
高配当株は、4つのステップを順に探します。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
まずはSTEP1の「ニワトリリスト」を取得しましょう。
STEP1:ニワトリリストを取得する
「ニワトリリスト」とは、配当金という「金の卵」を産み続けてくれる「金のニワトリ」が並べられたリストです。
Yahoo!ファイナンスから、配当利回りランキングのページを開くと、そこには卵を産み続けられる「健康なニワトリ」と、いずれ卵が産めなくなる「病気のニワトリ」が並べられています。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
これらは両方混じっているので、「健康なニワトリ」を探す必要があります。
健康なニワトリを探す方法は、STEP2で探します。
STEP2:IR BANKを使って「過去の業績」を確認する
IR BANKで企業の「過去の業績」を調べます。
調べる項目は以下の8項目です。
- 売上高:ブレが小さく右肩上がりが理想。
- EPS(1株当たりの利益):右肩上がり。
- 営業利益率:10%以上かどうか。
- 自己資本比率:最低でも40%は欲しい。60%が理想。80%以上だとGOOD!
- 営業活動によるCF:毎期黒字で右肩上がりが理想。
- 現金等:増えていくのが理想。(現金以外の換金性の高い資産も確認する)
- 1株あたり配当金:安定性・成長性を確認。
- 配当性向:30%~50%ぐらいが健全。高すぎるのは要警戒。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
詳しい調べ方は、下記の動画か、リベラルアーツ大学(ブログ)の記事を読んだ方が分かりやすいので説明を省きます。
STEP3:企業HPで「最新の業績」を確認する
「ニワトリリスト」と「IR BANK」から、目星を付けた企業HPの「最新の業績」を見てみましょう。
業績内容を細かく見る必要は無いので、以下の2点だけ注視してみましょう。
・決算プレゼン資料(企業が作った見やすい資料)
・決算短信の1ページ目
STEP4:あらゆる情報をもとに「将来」を予想して最終決定する
ここが一番難しいステップです。
画像にあるような調べ方をして、企業の「将来(未来)」を予測します。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
ここまでが、リベラルアーツ大学で紹介している動画の内容でした。
それでは、一番難しくて重要なSTEP4について掘り下げてみましょう。
あらゆる情報から「将来」を予想
リベラルアーツ大学の動画では、以下の情報から将来を予想する方法を紹介していました。
- 社長のインタビュー動画・記事を読む
- 業界の未来、競合他社について調べる
- 実際にその会社のサービス・商品を使ってみる
①は企業のHPや経済紙を読めば良いですし、③もサービスに申し込んだり商品を購入すれば良いので、比較的調べやすいかと思います。
一番難しいのは、②の「業界の未来」、「競合他社」について調べることですね。
いったい、どのように調べたら良いのでしょうか?
情報を得る手段としては、以下のような方法があります。
- 会社四季報
- 経済新聞・経済誌
- X(旧Twitter)などのSNS
- Youtubeなどの動画コンテンツ
- 証券会社の予想
- 株情報サイト
順番に解説していきますね。
会社四季報
上場している約4,000社の、会社業績がまとめられた冊子です。
3ヵ月毎(4半期毎)に刊行されるので、各期の最新決算内容が一目で分かります。
会社の現在の業績、未来予想、各業種の相場観も掲載されているので、他の企業との比較や、伸びている業種も分かりやすいです。
見慣れていない方にとっては、どこを読んだら良いのか分からないと思いますが、とりあえず赤枠の「業績記事・材料記事」を読むだけでも参考になります。
この文章は、東洋経済の記者が企業を調べた内容を要約したものですが、これを読むだけでも企業の現在の姿が分かります。
電子版も発売されていますが、付箋を付けてのチェックがしやすいので、私は紙版の方を愛用しています。
四季報は創刊の昭和11年(1936年)から86年もの歴史がある伝統的な雑誌ですが、これほど長く読まれてきたのは、それだけ投資家から必要とされている証拠です。
これほど網羅性に優れた情報誌は他には無いので、一読することをおすすめします。
経済新聞・経済誌
経済の先行きを、幅広い視点で探すには「経済新聞」や「経済誌」を読むことをおすすめします。
これらは毎日・毎週発売されますが、全てを読む必要はありません。
情報誌は「読む」ことではなく「知る」ことが目的です。
読むべき点は、
「見出し」と「リード文(最初の導入文)」
この2点だけ注視して、本文を読むのは気になった特集のみでOKです。
新聞や雑誌の情報量程度では、「理解」することはできません。
さらに「深い理解」をするためには、書籍が必要になります。
新聞や経済誌は、「最新」の情報を「知る」ことに特化したツールなので、全てのページを熟読する必要はありません。
むしろ、流し読みをした方が速読の練習にもなりますし、情報の取捨選択能力が身につくので、「1分以内に読み切る」などの制限を付けて読むのも良いでしょう。
なお、日本経済新聞は無料で読むことができます。
リベラルアーツ大学の動画にて、詳しい方法が紹介されているので参考にしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=sJlNw3Osgmk
こちらも全文を読む必要はないので、日経新聞のトップページにある見出しを読むだけでも良いです。
また、無料会員になると月10本まで無料で記事が読めます。
おすすめの経済誌はこちら。
それぞれ、政治、世界情勢、経済などの分野に特化した記事を書いているので、好みの雑誌を手に取ってみてください。
X(旧Twitter)などのSNS
SNSでは、毎日様々な人が情報を発信しています。
株式投資に役立つ情報を投稿しているインフルエンサーの方も多数いるので、参考になる点は多いです。
しかも、無料で利用できることが最大の利点と言えるでしょう。
気になるインフルエンサーの方をフォローして、会社の業績展望や投資に役立ててください。
ただし、情報量が多いだけに、間違った情報を拾ってしまったり、詐欺に合う危険性もあります。
情報の取捨選択能力が問われるので、充分に注意して利用してください。
私がSNSで詐欺まがい?にあった体験談はこちら
おすすめのX(旧Twitter)アカウントはこちら
井村俊哉さん
企業情報を深堀した情報を発信しています。
ありゃりゃさん
各企業の最新情報を短い言葉にまとめて発信しています。
矢澤にこさん
企業の適時開示情報をまとめて発信しています。
Youtubeなどの動画コンテンツ
Youtubeなどの動画で、情報を発信している人も多いです。
文字で読むSNSよりも、映像と声で喋ってくれる動画の方が理解しやすいですよね。
ただし、こちらもSNS同様、情報が玉石混合しているので注意が必要です。
おすすめの銘柄を紹介する動画の場合、紹介された銘柄をIR BANKで調べたり、四季報で調べるなど、複合的に調べることが大事です。
おすすめのYoutubeチャンネルはこちら
様々な上場企業の社長にインタビューしています。
出典:1UP投資部屋
銘柄分析や決算の読み方などの勉強になります。
高配当株など、おすすめの銘柄を紹介しています。
証券会社の予想
各証券会社は、企業の先行きを3段階評価(証券会社によっては5段階)と予想株価を査定しています。(レーティングとも言われる)
この評価は、各証券会社の投資のプロが査定しているので信頼度が高いですが、プロでも予想を外す事は株の世界ではよくあることなので、鵜呑みにしないように注意が必要です。
「プロはこの会社を〇〇と評価しているんだな」
と、参考程度に考えてください。
最新のレーティング情報を見るには、こちらのサイトがおすすめです。
サイトの情報は以下のようにして読み取ります。
画像引用:株式レーティング情報
レーティングの評価基準は各社で呼び方が違いますが、主には3段階表(中には5段階評価)で判断しています。
ターゲットプライスは、各企業が予測した株価の目標値(天井値)です。
前回の評価より格上げされて、目標株価も増えている場合は、企業の将来を明るく見てると判断できるでしょう。
各社レーティング評価の呼び方の違いは、以下のページを参照してください。
株情報サイト
会社の情報や決算発表の業績など、ひとつひとつの会社をチェックするのは大変なので、それらをまとめてチェックできる「株情報サイト」を利用しましょう。
過去の企業業績や未来予想まで、株式情報を幅広く扱っているので役立ちます。
サイトによって情報の違い、更新頻度、使い勝手などが異なっているので、自分好みのサイトを見つけてみてください。
おすすめの株情報サイトは以下の通りです。
それぞれ、どんな特徴があるのかを紹介します。
IR BANK
出典:IR BANK
上記でも記載しましたが、過去の業績を調べるのに役立ちます。
リベラルアーツ大学(ブログ)でも利用方法を紹介していますが、こちらでは「過去の業績を調べる方法」しか紹介していません。
IR BANKでは、他にも以下のような使い方があります。
- 決算発表スケジュール
- 各種ランキング
- 市況
- Link
これらはIR BANKのサイドバーに表示されているので、ここからチェックできます。
画像引用:IR BANK
各項目は、以下のような調べ方ができます。
・決算発表スケジュール
出典:IR BANK
上場企業約4,000社の決算発表日と決算情報がまとめられています。
決算期には、ほぼ毎日のように発表があるので全て読み取るのは大変ですが、必要な数値情報をグラフやチャートで分かりやすくまとめられているので見やすいです。
決算発表の予定日も見れるので、気になる企業の決算日を事前にチェックすることができます。
・各種ランキング
- 企業ランキング
- 監査法人ランキング
- 年間値上がり率
- 買長・売長ランキング
- 逆日歩ランキング
これらのランキングを見ることができます。
例えば、企業ランキング→増収増益企業→2023年を見てみると、
出典:IR BANK
このランキングでは、「ビジネス・ワン HD」と「イー・ギャランティ」などがトップになっています。
これは、15期連続で増収増益を達成した企業を表しているので、それだけ好調な業績が続いていると見ることができます。
配当金を継続的に貰うには、業績が安定して右肩上がりになっている企業が好ましいので、こういったランキング上位になる企業を探しましょう。
・市況
- 信用
- 裁定
- 動向
- 逆日歩
- 米国債金利
これらの情報を調べることができます。
市況は「現在の株式市場の状況」を表していますが、タイミングを見て投資する短期投資の場合は役立ちますが、「長期的」に「積立て」で高配当ポートフォリオを作成する場合は、市況に関係なく購入を継続することが大事なので、あまり気にする必要はありません。
タイミングを見ながら高配当株を購入していくスタイルの場合は、購入時の市況をチェックすることは大事ですが、株式投資初心者にとっては市況を読むことはとても難しいので、長期積立スタイルで購入することをおすすめします。
・Link
- 適時
- 有報
- 大量
- 空売
- 期末
- 総会
- 予定
- 速報
これらの情報を調べることができます。
企業の適時開示情報であったり、決算予定や株主総会の予定日をまとめています。
これらも、グラフやチャートに変換されているので、企業が発表している開示情報よりも読みやすいです。
決算情報がここまでまとめられているサイトはなかなか無いので、高配当ポートフォリオを作成する際の、現在・過去情報を調べるにはIR BANKが総合的に優秀です。
Yahoo! ファイナンス
出典:Yahoo!ファイナンス
高配当ポートフォリオを作成する上では、必須と言っても過言ではないサイトです。
企業情報が読めることはもちろん、各種ランキングの表示も見やすいですが、何よりも使える点は、「クラウド上にポートフォリオを作成できる」ことです。
Yahoo!JAPAN IDを作成すれば、ログインすることでYahoo!ファイナンスのマイぺージに自身のポートフォリオを作成することができます。
株価はリアルタイムで変動するので、ポートフォリオの管理には実際の株価に連動したサイトを利用することが大事です。
詳しい作成方法は、こちらの記事からどうぞ。
みんかぶ
出典:みんかぶ
個人投資家、証券アナリストの予想が見れることが特色のサイトです。
現在株価から、株価が「上昇」するか「下落」するかの予想が書かれているので分かりやすいです。
個人投資家の意見(ブログ)にて、株価予想の理由も書かれているので、こちらも参考になります。
証券アナリストと個人投資家では意見が食い違う点もありますが、それらの違いを両方の視点から見られるのも楽しいでしょう。
有料版の「みんかぶプレミアム(月額:990円)」もありますが、無料で充分な情報が得られるので、特別必要というわけではありません。
\みんかぶプレミアムの申し込みはこちら/
バフェットコード
出典:バフェットコード
企業比較をするのに便利なサイトです。
同業種での違いを比較することで、最も業績が良く、高配当である企業を探すことができます。
例えば、自動車業種で比較する場合は以下のように操作します。
画像引用:バフェットコード
①企業比較 → ②会社名を入力 → ③「比較を実行」をクリック
これで、売り上げ・営業利益などの情報を比較して調べることができます。
同業種だけではなく、異業種でも比較することで、ビジネスモデルの違いも比較できるのでおもしろいです。
四季報オンライン
出典:四季報オンライン
紙・電子で販売されている「四季報」を、オンライン上で読めるサイトです。
四季報発売前の最新情報も掲載しているので、とにかく早く情報を得たい人にはおすすめです。
こちらのサイトも、銘柄のランキング表示などが見れますが、特徴としてはスクリーニング機能が優秀です。
- きょう5%以上値上がりした
- 今期に最高益を更新
- 最新号のW矢印・Wニコちゃん※
こういった細かい条件でスクリーニングできるので、目当ての銘柄を探しやすいです。
※四季報オリジナルの記号。会社予想と四季報予想の乖離率を表しており、たとえば会社予想の営業利益が100億円で、四季報予想営業利益が130億円ならば、乖離率は30%となりWニコちゃんマークとなる。
スクリーニングの操作方法はこちら↓
四季報オンライン 迷ったらここをクリック ! スクリーニングの活用方法
ただ、四季報オンラインは有料サイトなので、会社四季報を紙ではなくオンライン上で読みたい方、スクリーニング機能が欲しい方など、必要だと思う方のみ利用するのが良いでしょう。
四季報オンライン有料プラン
ベーシックプラン:月額1,100円(税込み)
プレミアムプラン:月額5,500円(税込み)
\四季報オンラインの申し込みはこちら/
おすすめ高配当株5選
上記の将来を予想する方法を用いて、高配当株を探しみました。
- (4641)アルプス技研
- (4832)JFEシステムズ
- (5334)日本特殊陶業
- (7921)TAKARA & COMPANY
- (9769)学究社
調べる条件は、上記の動画でも書かれていた項目をクリアしていることとします。
- 売上高:ブレが小さく右肩上がりが理想
- EPS(1株当たりの利益):右肩上がり
- 営業利益率:10%以上かどうか
- 自己資本比率:最低でも40%は欲しい。60%が理想。80%以上だとGOOD!
- 営業活動によるCF:毎期黒字で右肩上がりが理想
- 現金等:増えていくのが理想(現金以外の換金性の高い資産も確認する)
- 1株あたり配当金:安定性・成長性を確認
- 配当性向:30%~50%ぐらいが健全。高すぎるのは要警戒。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
それぞれの銘柄詳細を紹介していきましょう。
※調べた情報は2024年1月を元にした情報となっています。
(4641)アルプス技研
出典:アルプス技研
技術者(エンジニア)の派遣事業、技術プロジェクトの受託事業を行っている企業です。
ロボット、航空・宇宙機器、デジタル家電、精密機器、通信機器、半導体、医療機器、インフラなど、様々な分野で設計開発に携わっています。
幅広い業種に対応しており、現在では機械・電気・ソフトウェア・化学の技術力を持つ4200名超のエンジニアたちが活躍しています。
2024年 2月現在の配当利回り:3.29%
①売上高、②EPS、③営業利益率
出典:IR BANK
④自己資本比率
出典:IR BANK
⑤営業活動によるCF、⑥現金等
出典:IR BANK
⑦1株あたり配当金、⑧配当性向
出典:IR BANK
およその項目で合格。
営業活動によるCFが少し不安定だが、大きく下げることもなく黒字を維持。
(4832)JFEシステムズ
出典:JFEシステムズ
JFEスチールの子会社で、情報技術(IT)を活用した幅広いサービスを提供しています。
主な仕事内容は、システム開発、ITコンサルティング、ネットワーク構築、クラウドソリューション、セキュリティ対策など。
クライアントのニーズに合わせてシステム開発をする業務を請け負っています。
2024年 2月現在の配当利回り:2.95%
①売上高、②EPS、③営業利益率
出典:IR BANK
④自己資本比率
出典:IR BANK
⑤営業活動によるCF、⑥現金等
出典:IR BANK
⑦1株あたり配当金、⑧配当性向
出典:IR BANK
全ての項目で合格。
配当利回りは低いですが、理想的な高配当銘柄です。
(5334)日本特殊陶業
出典:日本特殊陶業
陶磁器やセラミックス製品の製造と販売を行っています。
主な仕事内容は、産業用セラミックスの製造、電子部品や半導体向けの材料供給、医療機器や環境関連製品の製造など。
高品質な製品を提供し、産業の多様な分野で使用される耐熱性、耐摩耗性、電気絶縁性などの特性を持つ製品を開発しています。
2024年 2月現在の配当利回り:4.03%
①売上高、②EPS、③営業利益率
出典:IR BANK
④自己資本比率
出典:IR BANK
⑤営業活動によるCF、⑥現金等
出典:IR BANK
⑦1株あたり配当金、⑧配当性向
出典:IR BANK
直近の営業活動によるCFが少しだけ下がっているが、ほとんどの項目で合格。
ただ、直近の配当金が減ることが予想されている。
2023年まで13年間累進配当だったが、配当性向も増えているで、これからも安定した配当金が貰えるかは少し不安なところもある。
(7921)TAKARA & COMPANY
株式上場支援(株券・債券・事業報告書など)、IR支援(株主向け報告書・会社案内・IR情報誌など)、金融商品取引法関連(有価証券報告書などの制作)など、IRを専門とする会社です。
有価証券報告書管理支援ソフト「X-Smart.」、電子情報開示システムである「EDINET」などのサービスを提供し、業界内でのシェアも高い。
2019年12月に「宝印刷株式会社」から「株式会社TAKARA & COMPANY」に社名が変更された。
2024年 2月現在の配当利回り:2.85%
①売上高、②EPS、③営業利益率
出典:IR BANK
④自己資本比率
出典:IR BANK
⑤営業活動によるCF、⑥現金等
出典:IR BANK
⑦1株あたり配当金、⑧配当性向、⑨不況時に赤字転落・大きな減配をしていないこと
出典:IR BANK
全ての項目で合格。
直近営業CFが少し不安定だが、右肩上がりの傾向にある。
(9769)学究社
出典:学究社
国内と海外に充実の教育ネットワークを展開する進学塾「ena」を運営。
中学・高校・大学の受験指導で培った長年の指導ノウハウと、日本の私塾界で考え得る限りの最高の教師陣が結実した教育網連合(Education Network Association)を構築。(このイニシャルから「ena」と名付けられる)
「知的好奇心」の向上を通して、21世紀社会にふさわしい人間教育・人格教育を実践する総合的な教育システムを確立している。
2024年 2月現在の配当利回り:4.22%
①売上高、②EPS、③営業利益率
出典:IR BANK
④自己資本比率
出典:IR BANK
⑤営業活動によるCF、⑥現金等
出典:IR BANK
⑦1株あたり配当金、⑧配当性向、⑨不況時に赤字転落・大きな減配をしていないこと
出典:IR BANK
現金等が若干右肩下がりの傾向になっているが、有利子負債・有利子負債比率が下がってきているので大きな問題ではなさそうです。
少子化の影響で学習塾の需要が減る恐れもありますが、学究社はアメリカ・ヨーロッパなど世界各地に拠点を持っています。
日本だけでなくグローバルな展開で稼いでいることから、学習塾ビジネス自体を不安視する必要はないでしょう。
なお、今回紹介した銘柄は高配当銘柄の条件に見合う銘柄を基準に選定しましたが、実際に投資をする際はご自身でも充分に精査して、自己責任でお願いします。
まとめ
高配当株の探し方
高配当株は、4つのステップを順に探しています。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
STEP1~STEP4の順に探していきましょう。
STEP1:ニワトリリストを取得する
Yahoo!ファイナンスの配当利回りランキングから配当利回りの高い銘柄をチェックします。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
STEP2:IR BANKを使って「過去の業績」を確認する
IR BANKから以下の8項目に当てはまる企業を探します。
- 売上高:ブレが小さく右肩上がりが理想
- EPS(1株当たりの利益):右肩上がり
- 営業利益率:10%以上かどうか
- 自己資本比率:最低でも40%は欲しい。60%が理想。80%以上だとGOOD!
- 営業活動によるCF:毎期黒字で右肩上がりが理想
- 現金等:増えていくのが理想(現金以外の換金性の高い資産も確認する)
- 1株あたり配当金:安定性・成長性を確認
- 配当性向:30%~50%ぐらいが健全。高すぎるのは要警戒。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
STEP3:企業HPで「最新の業績」を確認する
「ニワトリリスト」と「IR BANK」からチェックした企業のHPから、以下の2点を調べましょう。
- 決算プレゼン資料(企業が作った見やすい資料)
- 決算短信の1ページ目
STEP4:あらゆる情報をもとに「将来」を予想して最終決定する
画像にあるような調べ方から、企業の「将来(未来)」を予測します。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
あらゆる情報から「将来」を予想
将来を予想するため、リベラルアーツ大学の動画では以下の方法を紹介していました。
- 社長のインタビュー動画・記事を読む
- 業界の未来、競合他社について調べる
- 実際にその会社のサービス・商品を使ってみる
一番難しい②については、以下のような方法で調べます。
- 会社四季報
- 経済新聞・経済誌
- X(旧Twitter)などのSNS
- Youtubeなどの動画コンテンツ
- 証券会社の予想
- 株情報サイト
会社四季報
上場している約4,000社の、会社業績がまとめられた冊子です。
どこを読んだら良いのか分からない場合は、赤枠の「業績記事・材料記事」を中心に読みましょう。
経済新聞・経済誌
経済情報を得るためには、「経済新聞」や「経済誌」がおすすめです。
情報誌は「知る」ことが目的なので、全て「読む」必要はありません。
「見出し」と「リード文(最初の導入文)」
この2点だけ注視して、本文を読むのは気になった特集のみでOKです。
日本経済新聞は「日経テレコン」から無料で読むことができます。
こちらも全文を読む必要はないので、日経新聞のトップページにある見出しを読むだけでも良いです。
また、無料会員になると月10本まで無料で記事が読めます。
おすすめの経済誌はこちら。
X(旧Twitter)などのSNS
ただし、情報量が多いだけに間違った情報を拾ってしまったり、詐欺に合う危険性もあります。
情報の取捨選択能力が問われるので、充分に注意して利用してください。
Youtubeなどの動画コンテンツ
ただし、こちらもSNS同様、情報が玉石混合しているので注意が必要です。
おすすめの銘柄を紹介する動画の場合、紹介された銘柄をIR BANKで調べたり、四季報で調べるなど、複合的に調べることが大事です。
証券会社の予想
証券会社は企業の先行きを日々査定しています。
各証券会社の投資のプロが査定しているので信頼度が高いですが、鵜呑みにしないよう、参考程度に考えてください。
最新のレーティング情報を見るには、株式レーティング情報がおすすめ。
画像引用:株式レーティング情報
レーティング評価の違いは、レーティング定義を参照してください。
株情報サイト
おすすめの株情報サイトは以下の通りです。
詳しい利用方法は、上記に書いているので参照してください。
おすすめ高配当株5選
上記の将来を予想する方法を用いて、高配当株を探しました。
- (4641)アルプス技研
- (4832)JFEシステムズ
- (5334)日本特殊陶業
- (7921)TAKARA & COMPANY
- (9769)学究社
調べる条件は、IR BANKで以下の項目をクリアしていることとします。
- 売上高:ブレが小さく右肩上がりが理想
- EPS(1株当たりの利益):右肩上がり
- 営業利益率:10%以上かどうか
- 自己資本比率:最低でも40%は欲しい。60%が理想。80%以上だとGOOD!
- 営業活動によるCF:毎期黒字で右肩上がりが理想
- 現金等:増えていくのが理想(現金以外の換金性の高い資産も確認する)
- 1株あたり配当金:安定性・成長性を確認
- 配当性向:30%~50%ぐらいが健全。高すぎるのは要警戒。
出典:リベラルアーツ大学 【初心者向け】高配当株の「分析ツール」の使い方をカンタン解説【株式投資編】:(アニメ動画)第130回
※調べた情報は2024年2月を元にした情報となっています。
(4641)アルプス技研
出典:アルプス技研
2024年 2月現在の配当利回り:3.29%
およその項目で合格。
営業活動によるCFが少し不安定だが、大きく下げることもなく黒字を維持。
(4832)JFEシステムズ
出典:JFEシステムズ
2024年 2月現在の配当利回り:2.95%
全ての項目で合格。
配当利回りは低いですが、理想的な高配当銘柄です。
(5334)日本特殊陶業
出典:日本特殊陶業
2024年 2月現在の配当利回り:4.03%
直近の営業活動によるCFが少しだけ下がっているが、ほとんどの項目で合格。
ただ、直近の配当金が減ることが予想されている。
2023年まで13年間累進配当だったが、配当性向も増えているで、これからも安定した配当金が貰えるかは少し不安なところもある。
(7921)TAKARA & COMPANY
2024年 2月現在の配当利回り:2.85%
全ての項目で合格。
直近営業CFが少し不安定だが、右肩上がりの傾向にある。
(9769)学究社
出典:学究社
2024年 2月現在の配当利回り:4.22%
現金等が若干右肩下がりの傾向になっているが、有利子負債・有利子負債比率が下がってきているので大きな問題ではなさそうです。
少子化の影響で学習塾の需要が減る恐れもありますが、学究社はアメリカ・ヨーロッパなど世界各地に拠点を持っています。
日本だけでなくグローバルな展開で稼いでいることから、学習塾ビジネス自体を不安視する必要はないでしょう。
なお、今回紹介した銘柄は高配当銘柄の条件に見合う銘柄を基準に選定しましたが、実際に投資をする際はご自身でも充分に精査して、自己責任でお願いします。
終わりに
配当金を貰うなら、どこよりも利回りが高い銘柄に投資したくなりますが、一番注意して欲しいこと、間違いやすいことは、「配当利回りが高いだけ」の会社に投資してしまうことです。
配当利回りが高い会社は、無理して配当を出している会社であったり、配当金をエサにした罠銘柄であったりと、それなりの理由があります。
Yahoo!ファイナンスの配当利回りランキング上位100位以上は罠銘柄が大量に潜んでいるので、特に注意してください。
こういったトラップを見抜くために、今回の記事で紹介した高配当株を探すテクニックを活用してください。
高配当株を探すためには時間と労力が必要ですが、苦労して選んだ銘柄だからこそ価値があります。
また、会社の業績次第ではポートフォリオを調整しなくてはならないので、自分で探せるようになっておく必要があります。
長期的に配当金生活を過ごすため、今のうちに高配当株を見つけるテクニックを身につけましょう!
あなたのお役に立てるよう、当ブログではこれからも役立つ情報を発信するので、ぜひ読んでみてください♪
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