電気代が高騰している昨今、昔ながらの暖房器具である「湯たんぽ」の価値が見直されています。
しょせんは古い暖房器具でしょ
購入する前は侮っていましたが、試しに買ってみたところ
もう手放せない!
と、考え方がすっかり変わってしまい、我が家の必須アイテムへと昇華しました。
光熱費を比較してみても我が家の場合、去年と比べて電気代が1~2割程安くなりましたし、家計も助かる便利アイテムです。
今回は、我が家で使用している湯たんぽ「マルカ 湯たんぽ Aエース」がいかに優れた商品であるかをお伝えすると共に、おすすめの使い方も併せてご紹介します。
お得に節電しながら、寒い冬を湯たんぽで温まりましょう♪
この記事で分かること
- マルカ 湯たんぽAエースの特徴
- メリットデメリット
- 加熱時間・保温時間は?
- おすすめの使い方
マルカ 湯たんぽAエースの特徴
直火・IHで加熱可能
出典:マルカ株式会社
主な特徴として、直火・IHコンロで温めることができます。
底面がフラットになっているので、ストーブ等でも過熱が可能です。
出典:マルカ株式会社
湯たんぽの内部には、お湯の温度が下がった際の凹み防止ために支柱が入っていて頑丈です。
また、湯たんぽを直火で温める際はキャップを外す必要がありますが、誤って取り付けていたとしても事故防止のために圧力調整弁を取り付けたキャップになっています。
漏れ防止機能
出典:マルカ株式会社
圧力調整弁付きのキャップがあることで、お湯が冷めたときにフタが開けにくくならず、パッキンも付いているので漏れる心配もありません。
万が一フタが開け難くなったときは、キャップ部分を熱湯につけてから開けてください。
その際、棒等によるテコの原理を用いた開栓は、持ち手が破損してしまうかもしれないのでやめましょう。
ちなみに、パッキンは経年劣化しますが、パッキンだけ購入することもできるので安心ですね。
商品ラインアップ
画像 | |||||
商品名 | 湯たんぽA(エース)3.5L 袋付 | ポリ湯たんぽ 3L 袋付 | マルカ 湯たんぽ Aエース 2.5L 袋付 | マルカ 湯たんぽ ステンレス 2.2L 袋付 | マルカ 湯たんぽ 純銅 2.2L 袋付 |
素材 | 溶融亜鉛メッキ鋼板 | ポリエチレン | 溶融亜鉛メッキ鋼板 | ステンレス | 純銅 |
サイズ | 幅:23.8cm 奥行:32.7cm 高さ:9.5cm |
幅:22.5cm 奥行:32.0cm 高さ:10.0cm |
幅:21.6cm 奥行:29.5cm 高さ:7.4cm |
幅:21.6cm 奥行:29.5cm 高さ:7.4cm |
幅:21.6cm 奥行:29.5cm 高さ:7.4cm |
重量 | 約900g | 約540g | 約610g | 約840g | 約1,080g |
直火 | 〇 | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 |
IH | 〇 | ✕ | 〇 | 〇 | ✕ |
容量 | 3.5L | 3.0L | 2.5L | 2.2L | 2.2L |
マルカ株式会社で販売している湯たんぽをまとめました。
それぞれ違った素材の商品がありますが、実は湯たんぽの性能に素材の違いはあんまり関係ないんです。
湯たんぽは通常、タオルやふとんに入れて使用するので、結局は周りを覆うカバーによって保温時間が変わります。
とはいえ、湯たんぽ自体の性能も保温時間に関わってきますが、ここで大事なのは、
- 耐熱温度が高い(熱いお湯を入れられる)
- 容量が多い
これらの条件が重要です。
保温時間は「高温」のお湯を「大量」に入れるほど伸びますが、お湯をやかんやケトルで温めたものを注ぐと容器との温度差で冷めてしまいます。
なので、最も高温でお湯を入れるために直火・IHで加熱できるタイプの湯たんぽがおすすめです。
素材による温度の違いは、こちらで詳しく解説しています。
メリットデメリット
メリット | デメリット |
|
|
実際に使用してみて気付いた「マルカ 湯たんぽ Aエース」のメリットデメリットをまとめました。
まずはメリットからご紹介します。
節電効果
湯たんぽ(2.5L)のお湯を沸かすときに掛かるガス・電気代は約6.048円※1です。
一方、エアコンの電気代(6時間)は、約111.78円※2であり、湯たんぽの約18倍に相当します。
※1(出典:エネチェンジ)
※2(出典:TERASELでんき)
当然、局所的に温める湯たんぽと部屋全体を温めるエアコンでは単純に比較する事はできませんが、節電効果がある事は目に見えて明らかです。
また、エアコンと湯たんぽを併用すれば、設定温度を1~2℃下げられますし、他の暖房器具の省エネにも役立ちます。
丈夫で変形しにくい
出展:楽天市場
マルカの湯たんぽは内部に「支柱」があるので、お湯の温度が下がったときによる凹みを防止してくれます。
また、うっかり落としてしまったときにも壊れにくいですね。
しかも、支柱は排水の時に邪魔にならない構造になっているので、スムーズにお湯を捨てられます。
直火・IHで加熱可能
湯たんぽの温度を長持ちさせるには、最初に入れるお湯の温度をなるべく高くする必要があります。
そのため、最も温度の高い状態(沸騰状態)で保温するには、湯たんぽ自体を加熱することが最適と言えるでしょう。
マルカの湯たんぽは、直火・IHのコンロ、または石油ストーブ等でも加熱が可能です。
(銅製はIH不可)
沸騰状態にまで加熱した湯たんぽは、長時間温かさをキープしてくれるのでおすすですよ。
続いて、デメリットをご紹介します。
錆びやすい
金属製の湯たんぽは、内部のお湯を取り出してから乾燥させる際に、乾燥が足りないと錆びてしまうことがあります。
特にメッキ鋼板(トタン)製の湯たんぽは錆やすいので、お手入れが必要です。
シーズンオフ後にはしっかりと乾燥させてから保管しましょう。
また、ステンレス製・銅製の湯たんぽは高額ですが錆に強いので、安価なトタン製を購入するより結果的にコスパが良いです。
錆びるのが気になるという方は、こちらの商品をおすすめします。
直接触るのは危険
熱湯を入れた直後の湯たんぽは約70~90℃の高温なので、直接触ると危険です。
使用するときはタオルや収納袋に入れますが、その状態でも長時間温めていると低温火傷の恐れがあります。
湯たんぽを寝るときに布団に入れて温めるのは気持ち良いですが、寝る前には取り出すようにしましょう。
広範囲を温められない
湯たんぽは局所的に温める暖房器具なので、体全体を温めるのは難しいです。
二つ以上の湯たんぽを利用すれば足元とお腹を温められますが、二つ分のお湯を用意するのも面倒ですよね。
おすすめの使い方として、電気あんか・着る毛布・ブランケット等を併用すると、全体的に温まります。
電気あんかの電気代は約0.1円/時間※なので、湯たんぽより節電できます。
※出典:All About
加熱時間・保温時間は?
加熱時間
検証条件 | |
湯たんぽ | マルカ 湯たんぽ Aエース 2.5L |
素材 | 溶融亜鉛メッキ鋼板 |
熱源 | IHコンロ(8段階) |
開始温度 | 20℃ |
沸騰温度 | 95℃(±2℃) |
水量 | 2.0L |
湯たんぽを直火で加熱すると、沸騰まで何分掛かるのかを検証してみました。
沸騰温度についてですが、温度計で100℃になるまで計測するには温度計を湯たんぽに完全埋没させる必要があります。
しかし、湯たんぽには支柱が入っているため完全に埋没させることができないので、95℃(±2℃)付近の温度が変わらなくなった点で計測しました。
水量についてですが、2.5L容量の湯たんぽには2.5Lの水は入りません。
実際には2.2Lくらいの水を入れると溢れてしまうので、今回は2Lの水を入れて検証しました。
商品に表示されている「2.5L」というのは、おそらく水が入りきらない空気量も含めた容量だと思われます。
検証結果 | |
火力 | 加熱時間 |
4 | 19分10秒 |
5 | 14分00秒 |
6 | 8分00秒 |
7 | 5分50秒 |
8 | 5分00秒 |
8段階まで加熱できるIHコンロにて、4~8(中火~強火)で加熱したところ、上記のような時間で沸騰しました。(1~3はかなり時間が掛かるので、検証から除外しています)
当然ですが、火力が強いほど沸騰するのが早いですね。
他のIHコンロ、ガス火、ストーブ等で加熱する際は時間が変わるでしょうが、ある程度の目安として参考にしてください。
熱伝導率の良い銅製の湯たんぽであれば、さらに沸騰するのが早いことが予想されます。
水を入れるときの注意点ですが、注入口付近まで水を入れると、沸騰した時にこぼれてしまう恐れがあります。
説明書には「湯たんぽに7割程度の水を入れて沸騰させ、満水になるようにお湯を足す」と書いてあるので、1.75L(2.5L×0.7)程度の水を入れてから沸騰させましょう。
また、注入口が小さいタイプの湯たんぽだと、お湯を足すのにじょうごが必要になる場合があります。
我が家の場合は電気ケトルでお湯を足していますが、ケトルを注入口に近づけてから徐々に離していけば、じょうごを使わなくてもお湯を入れることができます。
じょうごがいらない注入口が大きいタイプも販売されているので、好みの商品を選んでください。
保温時間
検証条件 | |
湯たんぽ | マルカ 湯たんぽ Aエース 2.5L |
素材 | 溶融亜鉛メッキ鋼板 |
開始温度 | 90~95℃ |
水量 | 2.5L |
保温状態 | 収納袋 + ブランケットを被せる |
湯たんぽの温度はどのように変化いていくのかを検証しました。
保温状態は湯たんぽ(収納袋)を膝に乗せ、ブランケットを被せた状態としています。
保温状態を最も長くするには、湯たんぽ(収納袋)をブランケットや布団等に入れて動かさずに使う方が長持ちしますが、実際は人の体に触れて使う物なので、実用的ではありません。
実際に使用する状態で何時間保温されるのかを知りたかったので、今回は膝に乗せた状態で何時間保温するのかをを計測しました。
なお、長時間膝に乗せていると低温火傷の恐れがあるので、1~2時間おきに膝から外して、膝に乗せていない時間はブランケットに包んで保温しています。
検証結果 | |
時間 | 温度 |
0時間 | 95℃ |
1時間 | 84℃ |
2時間 | 73℃ |
3時間 | 63℃ |
4時間 | 50℃ |
5時間 | 45℃ |
6時間 | 41℃ |
1時間毎に温度計を挿して測定しているので、通常よりは温度の低下が早い結果になっています。
内部温度が45℃を下回ると表面温度もかなりぬるくなったと感じるので、実用的な保温時間は約5~6時間といったところでしょう。
湯たんぽの表面温度が44℃以上だと低温火傷になる程度の温度(44℃で3~4時間)なので、注意してください。
40℃付近であれば低温火傷の心配もなく、収納袋から湯たんぽを取り出して直に触ることもできるので、取り出して使うと実用時間はもう少し伸びます。
ただし、収納袋から取り出すと保温時間はかなり低下するので、あまり長くは持ちません。
保温時間を長く保つには、「最初の温度」と「お湯の量」が関係しています。
使用する際は、できるだけ熱い状態で収納袋やタオルに包んで保温してください。
保温時間についてはこちらで詳しく解説しています。
おすすめの使い方
ここまで、お湯を使う湯たんぽを紹介してきましたが、最も省エネ(節電)ができる商品は「電気湯たんぽ(電気あんか)」です。
●1Lの湯たんぽが6時間温かさを保つとして比較
湯たんぽ 電気あんか 約2.43円 約0.6円 (出典:All About)
約4倍も違いますが、湯たんぽも十分に節電効果があります。
電気あんかの商品によってはあまり高温にはならず、物足りないと感じる方もいるかと思うので、湯たんぽと併用して使用する事をおすすめします。
この組み合わせで、暑いくらいぽかぽかです
我が家では2.5Lの湯たんぽを利用していますが、このくらいのサイズが膝に乗せるのにちょうど良く、持ち運びも便利です。
さらにブランケットを掛けると、湯たんぽの保温時間も長くなって温かさが持続するのでおすすめです。
おすすめの組み合わせセットはこちら。
また、我が家ではこたつの電源を極力入れずに湯たんぽを置いてます。
こたつ毛布と湯たんぽだけでもかなりの温かさがあるので、おすすめの使い方です。
電気代もガス代も高騰している昨今、できるだけ節電をして、家計の負担を抑えたいですよね。
もちろん、寒すぎるときは無理せずエアコン・ストーブを利用した方が良いですが、湯たんぽを併用するだけでもエアコン温度を1℃下げることができます。
一つの暖房器具に頼るのではなく、色々な手段を併用して、節電の冬を一緒に乗り切りましょう!
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