雑記

【過去問】第一種作業環境測定士登録講習(有機溶剤)の修了試験の内容【難易度】

作業環境測定士登録講習の内容(過去問)
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第1種作業環境測定士登録講習(有機溶剤)を受講した内容をご紹介します。

受講内容、修了試験についてまとめているので、これから受講する方の参考になるかと思います。

 

ちなみに、登録講習は全国5カ所で受講できますが、私は「大阪(関西労働衛生技術センター)」で受講してきたので、その内容をお伝えします。

また、身バレ防止のため、この記事の投稿時と受講時からは期間を開けています。

 

この記事で分かること

  • 第1種作業環境測定士登録講習(有機溶剤)の内容
  • 修了試験の内容
  • 試験対策の方法

 


第1種作業環境測定士登録講習の内容

使用するテキスト

講習は、以下のテキストを使用しました。

  1. 有機溶剤(特別有機溶剤を含む)-物質別各論
  2. 作業環境測定のための機器分析の実務

テキストは日本作業環境測定協会 図書・分析試料販売サイトで購入できますし、講習会場でも購入することができます。

ちなみに、2冊で3,190円です。

 

また、メルカリやヤフオク等のフリマサイトでも購入できるようですが、会社から受講されている方は領収書も貰えるので現地で購入することをおすすめします。

 

 

講習の日程

1日目:実技講習

2日目:講義 + 実技

3日目:講義 + 実技・修了試験

作業環境測定士登録講習では、修了試験にて「筆記試験」「実技試験」があります。

1日目の実技講習は任意ですが、講習を受けるだけで実技試験が免除になるので、受けておく方が合格しやすいでしょう。

 

また、実技講習では電卓を使用した計算問題が出題されます。

第二種の修了試験では関数電卓を利用しましたが、私が受けた試験(大阪会場)では通常の電卓で十分でした。

講習の案内では関数電卓が必要だと書いてあったので用意してましたが、必要ありませんでしたね。

 

 

講習内容

実技講習


出典:Thermo Fisher

  • ガスクロマトグラフ
  • 吸光光度計

これらの、作業環境測定で実際に使用する測定機器の扱い方を学びました。

会社等で作業環境測定をまだやっていない人も多く、使い方が分からない機器も多かったですが、講師の方がしっかりと使い方を教えてくれます。

 

講習は参加者を2班に分けて、

【1日目】

1班:吸光光度分析

2班:ガスクロマトグラフ分析

 

【2日目】

1班:ガスクロマトグラフ分析

2班:吸光光度分析

このように交代で受講しました。

 


実習は、テドラーバッグに捕集した有機溶剤をガスクロマトグラフ・吸光光度計で分析し、検量線を方眼紙に書いて、検量線から濃度を求めるという内容でした。

実務と同じ測定をするので、測定機器の使い方を身をもって体験することができました。

 

 

座学講習


講習の内容は半分は実技実習、もう半分はテキストを見ながらの座学といった内容でした。

修了試験に出題される問題と答えをある程度教えて貰えるので、講師の方が「ここが重要」だと言った部分はしっかりと覚えておきましょう。

 

初日の実技講習を受けずに実技試験を受けられる方は、実習では数人の班で1台の測定機器を扱うので、積極的に測定係をした方が良いです。

 

 

修了試験の内容

筆記試験の概要

【試験時間】

30分

 

【合格点】

70点以上

 

【問題内容】

〇✕問題:1問(5項目)

語句挿入問題:3問(12項目)

計算問題:1問(1項目)

私が受験した試験内容(大阪)はこのような形でした。

覚えている限り再現しましたが、細部は違っていると思うので参考程度にしてください。

 

計算問題は答えが間違っていたとしても、式の書き方が正しければ部分点を貰えると言っていたので、最低でも公式を覚えておいた方が良いでしょう。

 

実技試験の概要


実技試験はガスクロマトグラフの試験でした。

私は実技講習を受けたので実技試験は受けていなのですが、ガスクロマトグラフ(装置)の操作を問われる試験のようです。

 

使用するガスクロマトグラフは日立製の「型番:163-50」というかなり古い装置なので、実技試験を受けられる方は操作方法を実習中に覚えておきましょう。

 

 

次に、解答用紙は回収されてしまったので、私が覚えている限りの筆記試験の問題と解答をご紹介します。

 

 

問題内容(過去問)

〇✕問題

問1.次の問が正しいなら〇、誤っているなら✕と解答せよ。
1.充填カラムでは通常1mL程度の空気試料を導入することができる。
2.カラムの充填剤を最高使用温度以下で使用した。
3.管理濃度の1/10に相当する試料ガスを繰り返し5回以上分析し、その標準偏差の10倍を定量下限とした。
4.検量線を測定した範囲より延長して使用した。
5.カラム槽温度が低いとピークがブロードになり、検出感度が高くなる。

答え
1.〇
2.〇
3.〇
4.✕
5.✕

座学の講習中に講師がテキストを読み上げていましたが、その範囲内から出題されました。

何気なく読んでいる部分も出題されたので、気になる箇所はテキストにアンダーライン等を引いてチェックしておきましょう。

 

 

語句挿入問題

問2.次の文章の(1)~(5)に該当する語句を挿入せよ。

トルエン、アセトン、酢酸エチル、ノルマルヘキサンのうち一番(1)が高いのはトルエンであり、一番低いのはアセトンである。また、この中で一番(2)が高いのはアセトンで、一番低いのはトルエンである。トルエンの(3)は20ppmであり、PEG20、カラム温度80℃で測定したとき、定性分析では(4)を利用し、(4)が3番目に長いのは(5)である。

答え
(1)沸点
(2)蒸気圧
(3)管理濃度
(4)保持時間
(5)酢酸エチル

 

 

計算問題

問3.次の問題文の問に答えよ。

トルエンの濃度をガスクロマトグラフ分析法で測定するとき、捕集器具の活性炭に試料空気量0.2l/min、15分間で吸引し、脱着溶媒量2ml、ガスクロマトグラフ導入量は2μlで測定した。検量線から求めたトルエン量(第1層:210μg/ml、第2層:10μg/ml)、脱着率94.9%のとき、環境空気中のトルエン濃度は何ppmか?
なお、トルエン(C6H5CH3)の分子量は92とする。
解答は小数点以下第1位を四捨五入すること。
※数字は覚えてないので適当です

(計算式)
Q:吸引試料空気(L)
C:環境空気中のフッ化水素濃度(ppm)
24.47:25℃、1気圧のときの(空気の)体積


問題文の数字ではなく、以下の公式を覚えておく必要があります。

答え
41(ppm)

 

もしかしたら公式が間違っているかもしれません。問題文はだいたい同じだと思うので、参考程度にしておいてください。

答えが間違っていても、途中式を書いていると部分点が貰えます。

 

 

語句挿入問題

問4.次の文章の(1)~(5)に該当する語句を挿入せよ。

吸光光度分析法は、発色した試料液に(1)、紫外部、または赤外部の(2)の光を当て、(3)された光の度合いを測定して試料中の測定対象物質の濃度を求める方法である。試料液が無色であったり、その吸光度が極めて小さい場合には、適当な(4)を加えて化学反応を起こさせ、(5)としたのち吸光度測定を行い、濃度を求める。

答え
(1)可視部
(2)特定の波長
(3)吸収
(4)発色試薬
(5)着色液

 

 

問5.次の文章の(1)~ (2)に該当する語句を挿入せよ。

メタノールの空気中濃度を吸光光度分析法で測定した。小型ガス吸引管に捕集液3mlを入れ、流量0.1ml/で15分間吸引した。捕集液のうち試料液2mlを共栓試験管にとり、標準系列液とともに過マンガン酸カリウム溶液1mlを加えて混合し、これに亜硫酸ナトリウム溶液1mlを加えて過マンガン酸カリウムの着色を脱色させた後、発色試薬8mlを加え、栓をして軽く振とうし、室温で15分放冷する。
(1)付近の波長で吸光度を測定し、検量線から求めた濃度が8μg/mlのとき、メタノールの空気中濃度は(2)ppmである。
なお、メタノール(CH3OH)の分子量は32とする。
解答は小数点以下第1位を四捨五入すること。
※数字は覚えてないので適当です

(計算式)
Q:吸引試料空気(L)
C:環境空気中のフッ化水素濃度(ppm)
24.47:25℃、1気圧のときの(空気の)体積

問題文の数字ではなく、以下の公式を覚えておく必要があります。

答え
(1)580nm
(2)73

答えが間違っていても、途中式を書いていると部分点が貰えます。

 

 

内容がうろ覚えのものもありますが、大体こんな感じでした。

全て講習で習った内容でしたが、講習にて事前にテキストを熟読しておくことをおすすめします。

 


試験対策の方法

テキストで予習

前述のとおり、講習では以下のテキストを使用します。

  1. 有機溶剤(特別有機溶剤を含む)-物質別各論
  2. 作業環境測定のための機器分析の実務

テキストは日本作業環境測定協会 図書・分析試料販売サイトで購入できますし、講習会場でも購入することができます。

会場によってはテキストの内容より講師が用意した資料を中心に講習を進めるかもしれませんが、ひととおり目を通しておけば講習内容も頭に入りやすいでしょう。

 

講習ではテキストが必ず必要になってくるので、事前に購入するか当日に購入するかの違いでしかありません。

講習についていけるか不安であったり、修了試験対策をできるだけしておきたいと考えている方は、事前に購入して予習することをおすすめします。

 

 

問題集で予習


試験対策として、作業環境測定士の問題集にて予習しておきましょう。

特に、試験を免除してから登録講習に挑む方にとっては馴染みが無い内容が多いので、問題集から試験内容の傾向を把握しておいた方が良いです。

 

修了試験で出題される範囲は第1種(有機溶剤)の内容なので、「問題集の第8章」をおさらいしておきましょう。

 

試験の結果通知

通知までの期間

修了試験が合格だった場合、2週間以内に「修了証」が届きます。

 

また、修了証の原本証明をした写しも同封されているので、写しを使用して免状の出願をすれば、作業環境測定士の免状を取得できます。

第二種や、他の科目講習を受けられる方は、まとめて免状の取得を出願すれば少しだけ安く免状を取得できます。

 

とはいえ、会社からのお金で資格を取得する人が多数だと思うので、少しだけ安くなろうがあまり関係ないかもしれませんね。

ただ、まとめて出願する方が手間は少ないので、すぐに免状が必要でない方は、まとめて出願することをおすすめします。

 

なお、修了試験が不合格だった場合は10日以内に不合格通知が届きます。

10日以内に通知が届かないことを祈りながら待ちましょう(^_^;)

 

 

ちなみに、私は無事に合格することができました。

点数が発表されないので何点だったかは分かりませんが、自己採点ではギリギリだったと思います。

 

また、登録講習を受けた方で、どのような問題が出たのかをコメント欄にて教えていただければ幸いです。

これから受講される方のため、ご協力をお願いします。

 

第一種で他の科目を受験される方は、最新の試験問題集を購入する事をおすすめします。

 

その他の登録講習内容はこちら

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