寒い冬を乗り切るために、あったかい暖房器具が欲しい!
でも、エアコン・電気ストーブや、灯油・ガスファンヒーターは光熱費がけっこう掛かりますよね。
電気代は値上げするし……
灯油代も高くなってる……
そんな方におすすめしたいのが、「湯たんぽ」です。
昔ながらの暖房器具がそんなに役立つの?
と思われるかもしれませんが、湯たんぽに掛かるコストはエアコンの電気代と比べると約18分の1※にまで抑えられます。
※湯たんぽ(2.5L)のコスト:約6.048円(出典:エネチェンジ)
エアコンの電気代(6時間):約111.78円(出典:TERASELでんき)
ただ、一口に湯たんぽと言っても金属・ゴム・ポリエチレンなど様々な商品があるので、どれを選んだら良いのか迷っちゃいますよね。
でも実は、湯たんぽの性能に素材の違いはあんまり関係ないんです。
金属とゴムが同じなわけないよね。どういうこと?
この記事では、湯たんぽに使われる様々な商品と、なぜ素材による差が少ないのかを解説しています。
おすすめの湯たんぽランキングも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
節電の冬を、あったか湯たんぽで乗り切りましょう!
この記事で分かること
- 湯たんぽ素材の種類(メリットデメリット)
- 素材の違いは関係ない?
- おすすめ湯たんぽランキング
湯たんぽ素材の種類(メリットデメリット)
- 金属
- ポリエチレン
- ゴム
- 陶器
- 銅製
- 特殊素材
- 電気湯たんぽ(有線式・充電式)
主に湯たんぽに使われれる素材は上記の7種類です。
それぞれに特色があるので、メリットデメリットをご紹介します。
金属
メリット | デメリット |
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おすすめ度 保温性★★★★★★★★★☆ コスパ★★★★★★★★★☆ 利便性★★★★★★★★★☆ |
総合点:90点 |
最も利便性が高く、丈夫で安価な素材です。
通常、湯たんぽはお湯を沸かしてから容器に注ぎますが、金属製の素材は直火・IHでも使える商品があるので、お湯を注ぐ手間もありません。
また、お湯を注いで使うタイプは容器に入れると温度差でお湯が冷めてしまいますが、直火で温めると容器まで温かくなり、最も温かい温度で利用できます。
ただし、直火で扱う分だけやけどの危険性もあるので、小さなお子様がいる家庭では扱い方に十分注意してください。
熱しやすいですが、冷めやすい特徴もあるので、利用するときは保温カバーを使うことが推奨されます。
ポリエチレン
メリット | デメリット |
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おすすめ度 保温性★★★★★★☆☆☆☆ コスパ★★★★★★★★★☆ 利便性★★★★★★★★★★ |
総合点:83点 |
安価で扱いやすい素材です。
最も軽く、持ち運びに便利であり、錆びることも無いのでお手入れ簡単!
1,000円以下で購入できる商品もあるので、まだ湯たんぽを使ったことが無いけど試しに買ってみたいという方におすすめです。
ただし、沸騰直後のお湯を入れると変形してしまう恐れがあるので、少し冷ましてからお湯を注ぐ必要があります。(推奨温度70℃前後)
お湯の温度が低いと、当然ながら保温性もあまりよくないです。
それでも、約4時間は44℃以上※をキープしてくれるので、湯たんぽとしての機能は十分とも言えるでしょう。
※出典:エネチェンジ
ゴム
メリット | デメリット |
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おすすめ度 保温性★★★★★☆☆☆☆☆ コスパ★★★★★★★★★☆ 利便性★★★★★★★★★★ |
総合点:80点 |
軽くて形も自由に折りたためるため、携帯性や収納性に優れている素材です。
お湯以外にも氷水を入れると氷枕としても使えるので、一つで二役の使い方が可能。
収納袋に入れても自由な形に変形できるので、足や手の末端以外にも、お腹、腰、膝などにも乗せやすいです。
ただ、自立しないのでお湯が入れにくく、耐熱温度も低めなので、高温のお湯は入れることができません。
利用するときは70℃前後程度のお湯に冷ましてから注いでください。
陶器
メリット | デメリット |
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おすすめ度 保温性★★★★★★★★★★ コスパ★★★★★☆☆☆☆☆ 利便性★★★★★☆☆☆☆☆ |
総合点:67点 |
保温性が最も高く、見た目にも優れた商品が多い素材です。
陶器が好きな方や、とにかく保温性に優れた商品が欲しいという方におすすめの素材ですね。
ただ、陶器製の商品は高額であり、衝撃にも弱く、割れやすいという特徴があります。
デザイン性を重視する方にはおすすめできますが、湯たんぽとして利用するにはちょっと使いにくい素材とも言えますね。
銅製
メリット | デメリット |
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おすすめ度 保温性★★★★★★★★★★ コスパ★★★★★☆☆☆☆☆ 利便性★★★★★★★★☆☆ |
総合点:77点 |
熱伝導率が高く、「温まりやすいのに冷めにくい」という優れた特徴を持っている素材です。
「寒いから早く温まりたい!」という時、直火で温めれば最も早く高温になってくれます。
また、丈夫で腐食にも強く、保温性にも優れているので長い間利用することができますね。
ただ、他の素材と比べてかなり高額です。
耐久性は高いので、長期間使用するアイテムとして持っていたい方におすすめな素材です。
特殊素材
メリット | デメリット |
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おすすめ度 保温性★★★★☆☆☆☆☆☆ コスパ★★★★★★★☆☆☆ 利便性★★★★★★★★★★ |
総合点:70点 |
ウェットスーツの素材で作られている湯たんぽは、ゴムとは違った柔らかさで肌触りも良く、収納袋に入れることなく直接触れるので、子供でも安心して利用できます。
形状も様々な形があり、用途によって使い分けた湯たんぽ商品が展開されています。
デメリットとして、安全のために70℃前後のお湯を使用するので、保温性があまりよくないです。(沸騰させたばかりの熱湯を入れることもできますが、推奨されていません)
値段も高額な商品が多いため、「この用途で使いたい」という目的が無い方には、特殊素材以外の湯たんぽをおすすめします。
電気湯たんぽ(有線式・充電式)
メリット | デメリット |
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おすすめ度 保温性★★★★★★★★★☆ コスパ★★★★★★★★☆☆ 利便性★★★★★★★★☆☆ |
総合点:83点 |
お湯を使わずに、電気で発熱するタイプの湯たんぽ(電気あんか)です。
実は、湯たんぽのお湯を沸かすより電気あんかの方が光熱費が安いのをご存じでしょうか?
■湯たんぽ(容量1L)
ガス代 水道代 合計 約2.2円 約0.23円 約2.43円 ■電気あんか(1時間)
電気代 約0.1円
●1Lの湯たんぽが6時間温かさを保つとして比較
湯たんぽ 電気あんか 約2.43円 約0.6円 (出典:All About)
ご覧のとおり、圧倒的に電気あんかの方がコストを抑えられます。
有線式には温度調節ができるタイプもありますし、充電式のタイプであれば持ち運びにも便利です。
ただ、当然ながら電源が無ければ使えない商品ですし、お湯を使った湯たんぽに比べて温度が低いといったデメリットもあります。
電気で発熱しすぎると発火する恐れがあるため、熱くなりすぎないよう安全性が保たれていますが、「寒すぎる!」といった状況では電気あんかだと物足りないという方もいるでしょう。
とはいえ、湯たんぽも十分に安価で利用できる暖房器具なので、電気あんかと湯たんぽを併用するとかなり温かいです。(着る毛布も併用すると、さらに温かいです)
なので、「温かさ+省エネ」求める方は両方とも利用する事をおすすめします。
素材の違いは関係ない?
湯たんぽの素材には色々な種類がありますが、「湯たんぽの保温効果は素材によって異なるけれども、通常の使い方ではあまり差が出ない」※という意見もあります。
※出典:KANI CAMP
素材によって温かさが違うのに、いったいどうしてなんでしょうか?
詳しく解説しているサイトがあったのでご紹介します。
(この段落はKANI CAMPの内容を抜粋・引用して紹介しています)
なぜ素材による差があまり出ないのか?
出典:KANI CAMP
通常、湯たんぽは袋に収納、タオルを巻くなどして、(寝るときは)布団に入れるといったような使い方をします。
湯たんぽのお湯を保温するのは、湯たんぽに巻いた(保温性の高い)タオル/カバーやふとんによる効果が大きいため、湯たんぽの素材(図の黄色線部分)による影響は相対的に小さくなります。
そのため、全体の保温効果に対する影響は小さくなります。
その結果、 (保温性の高い)布団に入れて使う場合は、湯たんぽの素材による保温時間の違いはあまりなくなります。
出典:KANI CAMP
タオルやケースも使わずふとんにも入れない場合の素材による違いは?
それでは、タオルで巻いたり専用ケース・ふとんにも入れないでそのまま使う場合の素材による違いはどのようなものでしょうか?
もちろん、この場合は素材による違いがそのまま結果に出てきます。
基本的に同じ厚みの場合は熱伝導率が低い素材ほど保温性が高いです。
こちらは直感的に理解しやすいと思いますが、厚みは大きいほうが保温性が高くなります。
つまり、
熱伝導率が高い → 熱が移動しやすい → 湯たんぽ内の熱が外に放出されやすい → 冷めやすい = 保温性が低い
ということになります。
そのため、湯たんぽ単体の保温性(つまり、タオルやふとんで包まない場合の保温性)を考えた場合、薄くて熱伝導率の高い金属性のものは保温性が低く、厚みがあり熱伝導率が低い陶器製の湯たんぽは保温性が高いのです。
出典:KANI CAMP
保温性に影響が大きいのは最初に入れるお湯の量と温度
上でも述べましたが、布団の中で使うぶんには、素材による差はあまり出ません。
それでは、湯たんぽの暖かさを長時間保つためには、どのような湯たんぽを選べばよいのでしょうか?
当たり前の結論になってしまいますが、長時間暖かさを保ちやすいのは、容量が大きい湯たんぽです。
つまり、単純に(程よい)暖かさを長持ちさせたい場合、熱いお湯がたくさん入る湯たんぽを使い、タオル等を使って程よい温度になるように調整してやればよいということがわかります。
出典:KANI CAMP
素材の違いまとめ
ここまで説明したことをまとめますと、湯たんぽ単体での保温性は使うお湯の量や温度が同じであれば素材によって変わり、保温性が高いものから並べると以下の様になります。
陶器 > ゴム/プラスチック等(厚みなどにより前後する) > 金属
ただし、多くのケースではカバーで覆ったりタオルを巻いて使い、この場合は素材による差は出ません。
保温時間を大きく左右するのはお湯の容量です。
これらより、多くの場合は、保温時間を長くしたい場合は、素材よりも容量を気にしたほうが良いという結論です。
素材については、見た目の好みやその他の使い勝手等で選択するのが良いと思います。
出典:KANI CAMP
以上の説明から、素材の違いによって湯たんぽの性能差はあまり変わらない事が分かりましたね。
つまり、どのような湯たんぽを選べば良いのかというと
- 容量が多い
- 耐熱温度が高い(熱いお湯を入れられる)
これらが最低条件になります。
容量が多い製品はどの素材でも販売されていますが、お湯の温度を一番高温で入れられるのは金属製と銅製の素材だけです。
なぜかというと、この2つの素材は直火で加熱することが可能なので、沸騰温度(約100℃)の状態でお湯を確保できます。
一方、他の素材は沸騰したお湯を容器に注ぐスタイルのため、容器に入れた瞬間にお湯が冷めてしまいます。
前述の説明のとおり、お湯の温度が湯たんぽの保温時間を延ばしてくれる重要な要素なので、なるべく温度は高い方が良いですよね。
そこで、金属製・銅製の湯たんぽから、おすすめ商品ランキングを紹介します。
購入したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめ湯たんぽランキング
評価 | |
---|---|
サイズ(容量) | 約 幅23.8×奥行32.7×高さ9.5cm(3.5L) |
本体重量 | 約900g |
素材・材質 | [本体]溶融亜鉛メッキ鋼板 [口金]しんちゅう [パッキン]合成ゴム |
評価 | |
---|---|
サイズ(容量) | 約 幅23.8×奥行32.7×高さ9.5cm、(3.4L) |
本体重量 | 約860g |
素材・材質 | [本体]溶融亜鉛メッキ鋼板 [口金]しんちゅう [パッキン]合成ゴム |
評価 | |
---|---|
サイズ(容量) | 約幅22.0×奥行30.0x高さ8.0cm (約2.6L) |
本体重量 | 約840g |
素材・材質 | [本体]銅 [口金]真鍮・亜鉛鉄線 [パッキン]合成ゴム |
まとめ
湯たんぽの正しい選び方
- 金属
- ポリエチレン
- ゴム
- 陶器
- 銅製
- 特殊素材
- 電気湯たんぽ(有線式・充電式)
湯たんぽには主に7種類の素材でできた商品がありますが、素材による温度の違いは大きく変わりません。
重要なのは、
- 容量が多い
- 耐熱温度が高い(熱いお湯を入れられる)
この条件を満たす素材は、湯たんぽを直火で温められる「金属製・銅製」だけです。
なので、とにかく保温時間を長くしたいと考えている方は金属製・銅製の湯たんぽをおすすめします。
ただ、人によってはデザイン性を求めて陶器製が良かったり、安全性も高く、体の部位に合わせて使い分けられる特殊素材が良いという方もいると思うので、そういった人は自分の使用用途に合わせて好きな商品を選びましょう。
おすすめの使い方
ここまで、お湯を使う湯たんぽを紹介してきましたが、最も省エネ(節電)ができる商品は「電気湯たんぽ(電気あんか)」です。
●1Lの湯たんぽが6時間温かさを保つとして比較
湯たんぽ 電気あんか 約2.43円 約0.6円 (出典:All About)
約4倍も違いますが、湯たんぽも十分に節電効果があります。
電気あんかの商品によってはあまり高温にはならず、物足りないと感じる方もいるかと思うので、湯たんぽと併用して使用する事をおすすめします。
この組み合わせで、暑いくらいぽかぽかです
我が家では2.5Lの湯たんぽを利用していますが、このくらいのサイズが膝に乗せるのにちょうど良く、持ち運びも便利です。
さらにブランケットを掛けると、湯たんぽの保温時間も長くなって温かさが持続するのでおすすめです。
おすすめの組み合わせセットはこちら。
また、我が家ではこたつの電源を極力入れずに湯たんぽを置いてます。
こたつ毛布と湯たんぽだけでもかなりの温かさがあるので、おすすめの使い方です。
電気代もガス代も高騰している昨今、できるだけ節電をして、家計の負担を抑えたいですよね。
もちろん、寒すぎるときは無理せずエアコン・ストーブを利用した方が良いですが、湯たんぽを併用するだけでもエアコン温度を1℃下げることができます。
一つの暖房器具に頼るのではなく、色々な手段を併用して、節電の冬を一緒に乗り切りましょう!
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