あなたは動画作成をしたことがありますか?
今の時代、動画編集をするスキルは必須とは言わないまでも、やってみたい方は多いと思います。
しかし、なかなか動画編集をするのは手を出せない・・
なんて思っている方も多い事でしょう。
そこで、簡単に動画編集が出来て、さらにクオリティの高いMV(ミュージックビデオ)を作成する方法があるとしたら試してみたいと思いませんか?
今回は私が利用している、無料でMVを作成するサイト
「Text Alive(テキストアライブ)」
の使用方法をご紹介します。
この記事さえ見れば動画作成が簡単に出来るようになるので、よろしければ最後までご覧になってみて下さい。
この記事はこんな方におすすめ
・動画編集のやり方を知りたい
・TextAliveの使い方を知りたい
・MV(ミュージックビデオ)を作れるようになりたい
動画編集ソフト

まず動画を作成するには、動画編集ソフトを使用します。
動画編集ソフトには有料・無料ソフトがありますが、どちらを使用するかは用途によって異なります。
基本的には有料ソフトの方が性能が良いですが、TextAliveを利用した動画であれば、無料ソフト程度の機能で問題ありません。
有料ソフトおすすめ3選
PowerDirector
サイバーリンクの動画編集ソフト。
初心者でも扱いやすく、カット編集、テキストテロップ、BGM音楽の挿入、その他特殊効果、書き出しなど基本的な動画編集機能は取り揃えています。
動作も他のソフトと比べても軽く、使いやすいのが特徴です。
タイムセールも頻繁に行っているので、料金もお手頃です。
通常版:12,980円(税込)
サブスクリプション版:8,480円/年(税込)
Adobe Premiere Elements
Adobe製ソフト。かなり高機能で、色々なことができる。
パソコンによっては動作が重く、スペックが低いと扱い難い初心者~中級者向けの動画編集ソフトです。
さらに高機能なAdobe Premiere Proもありますが、こちらは買い切り版は無く、サブスクリクション版のみの販売です。
Adobe Premiere Elements:19,580円(税込)
Adobe Premiere Pro:2,728円/月(税込)
Filme
初心者向きのリーズナブルで簡易的な動画編集ソフト。
基本的なカット編集、縦動画、複数トラック、BGM音楽、テキストテロップ、エフェクト、トランジション、書き出しなどができる。
細かい動画編集をしたい場合は制限があるので注意が必要です。
通常版:5,980円(税込)
サブスクリプション版:3,980円/年(税込)、2,980/月(税込)
無料ソフトおすすめ3選
Clipchamp
Microsoft系の動画編集ソフトです。
無料かつ、操作性も良くて、編集後に直接Youtubeにも投稿ができます。
なお、編集する方法はこちらにまとめています。

iMovie
Macユーザーの場合は、Apple公式動画編集ソフトiMovieをおすすめします。
無料で利用出来て、基本的な動画編集機能は全てあって使いやすいです。
テキストの編集機能が少し不便ですが、初心者には最適だと思います。

AviUtl
カット編集、BGMの挿入、テキスト入力、複数トラック、動画の書き出しなど、基本的な機能は揃っている。
ソフトの利用方法が独特なので、使用するまでに様々なプラグインを導入しないと使えません。
慣れている人でなければ難しいのであまりおすすめ出来ませんが、無料で利用できる割にクオリティは高いです。

TextAliveとは?

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)が開発したサイトで、自分で入力した歌詞を様々なパターンで表示させる歌詞アニメーションを作成する事が出来ます。
使い方は簡単で、既存曲でもオリジナル曲でも、歌詞動画が誰でも無料で作成する事が出来ますし、ブラウザ上で作成出来るので専用ソフトをダウンロードする必要もありません。
私がTextAliveを利用して作成した動画はこちら。
高い動画編集スキルが無くても、このくらいのクオリティで動画が簡単に作れます。
Piapro(ピアプロ)とは?

ネットに分散しているクリエイター同士がお互いの得意なコンテンツ(音楽、歌詞、イラストなど)を投稿し合い、協業して、新たなコンテンツを生むための"創造の場"を提供するサイト。
ピアプロではあなたの描いたイラストを見たユーザーがそれを気に入り、自作の音楽を組み合わせて動画作品にしたり、あなたの書いた歌詞に誰かがメロディーをつけて曲として作り上げていきます。(公式ページから引用)
Songle(ソングル)とは?

TextAliveと同様に、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)が開発したサイト。
Songleは音楽をより深く理解しながら、能動的に音楽鑑賞が楽しめるサービスです。
音楽理解技術で解析した内容(サビ、メロディ、コード、ビート)を見ながら、楽曲中のサビ区間や繰り返し区間へ頭出しして聴くことができます。
解析誤りは誰でも自由に訂正出来て、インターネット上のお好きな楽曲を登録できます。 詳しくは「Songleとは」およびプレスリリースをご覧下さい。 Songle Widgetを用いたアプリケーション開発も可能です。(公式ページから引用)
TextAliveはSongleにアップロードされた音源のみ使用出来るので、Songleのアカウント登録が必要になりますが、公開されている画像を背景に使いたい場合は、Piaproの画像のみ使用できます。
TextAliveの使い方(既存曲で作成する場合)
TextAliveでは、「既存曲」と「オリジナル曲」どちらでも歌詞アニメーションを作る事が出来ます。
既存曲の場合はSongleに登録している曲のみで作成する事が出来るので制限があります。
また、楽曲や歌詞にライセンス情報が取得できない場合、作成した歌詞アニメーションをダウンロード出来ません。
有名な既存曲の場合はライセンス情報が取得できない場合が多いので、ただ編集がしたいという場合以外は、オリジナル曲で編集する事をおすすめします。
1.TxetAliveのサイトにて操作する
TextAliveの公式HPから、左上の「楽曲」をクリックします。

2.「楽曲を検索する」から曲を選択する
楽曲名か、piaproサイト内の楽曲URLを入力すると対象の楽曲が検索されるので、任意の楽曲を選択します。

歌詞が登録されていない場合
※この楽曲には歌詞が登録されていません。歌詞ページで登録できます。
この表示が出た際は、歌詞ページにて歌詞または歌詞URLを入力する必要があります。

歌詞URLはpiaproサイト内に登録してあるテキスト作品のみ認識出来るので、歌詞が登録していないとアニメーションを作成出来ません。

とりあえずアニメーションの作り方を体験したい場合は、楽曲のページから「おすすめ楽曲」や「最近歌詞がついた楽曲」からお好きな動画を選択してください。

3.動画スタイルを選択
右上か画面下から動画の「スタイル」を選択します。

好みのスタイルを選択したら、文字色やフォントを調整します。
(後でアニメーション編集の際にでも変更できますが、事前に決めておいた方が作業しやすいです)
4.イラスト背景を挿入する
「背景の有無」のチェックボックスを外し、「背景」のイラスト欄からpiaproのイラストURLを入力して更新マークをクリックします。

イラストが設定出来たら「さらに作りこむ」から「動画を保存する」をクリックします。
(イラストを使用しない場合は「背景の有無」チェックボックスを入れます)
・イラストの位置調整は出来ません。画像の中心を起点に反映されます。
(自分で投稿したイラストを使用する場合、投稿する段階でサイズ調整をすればなんとかなります)
・イラストを背景に設定できないスタイルもあります。
・piaproイラストのライセンス情報を確認する。
piaproのライセンスについて
イラスト左上にある「ライセンス」は作品を2次利用などが出来るかを表示しています。
確認してから右下のダウロードアイコンからダウンロードして下さい。

アイコン種類の説明は以下の通りです。

5.編集画面選択
動画の編集画面にて編集しますが、編集画面には
・旧版
・新版
上記の2種類の編集画面があります。(画像右下から編集画面へ)
旧版と新版では編集画面の操作性が違います。

旧版
赤枠内の選択ツール(C)、移動ツール(M)、グラフィックツール(G)が分かれているので、それぞれの操作をする際にクリックして選び直す必要があります。
ショートカットキーがあるのでC,M,Gのキーを押せば変更出来ますが、操作に少し不便です。

新版
新版では、選択ツール、移動ツール、グラフィックツールを選択する必要が無く、任意の場所でツールが自動で変化します。

旧版、新版どちらがいいの?
基本的な操作はどちらも同じです。
新版の方はツールが自動で変化するので操作性は良いんですが、個人的には旧版の方が操作しやすいです。
理由は、新版だと「Spaceキーで再生」が出来ないからです。

編集中は、再生を何度も繰り返して歌詞とアニメーションのタイミングを見るので、再生をキーボードで操作できる方が便利です。
6.歌詞のタイミング調整
「ストリップ」タブから歌詞のタイミングを調整します。(新版の場合)
歌詞の位置を調整するのに見づらい場合は「マウスホイール」で拡大・縮小が出来ます。

灰色・・・縦線が小節の区切り
緑・・・文章
青・・・単語、
紫・・・文字、
茶色・・・背景
それぞれの色分けされたボックスの長さを変える事で、歌詞の表示タイミングを調節出来ます。

主に紫色のボックスの大きさを変える事になりますが、長さを変えられる範囲は緑、青のボックスがある範囲だけなので、上段の緑のボックスから順番に長さを変えると操作しやすいです。(旧版の場合は、選択ツールで長さを変えられます)
赤枠内のウインドウで文字のアニメーションを詳細に設定出来ます。
背景を表示させる長さを調整するには、茶色のボックスの長さを変える事で調整出来ます。
7.動画を保存
新版の場合
歌詞の調整が出来たら、画面左上の「保存」をクリックします。

タイトルボックスに任意のタイトルを入力して「保存する」をクリックします。

旧版の場合
画面左上の「Save」→「Lyrics animation」をクリックします。

タイトルボックスにタイトルを入力して、「Save」をクリックします。

8.動画のレンダリング
保存した動画ページの「レンダリング」タブをクリックして、「ライセンス条件」をクリックします。

ライセンス情報が取得できない場合は、レンダリングが出来ません。
前述しましたが、既存曲で有名な曲の場合は、ほとんどがライセンス情報を取得できないので、レンダリングが出来ません。(作成した動画をダウンロード出来ません)

オリジナル曲の場合は自分の曲なので、自分でライセンス情報を取得できる設定にしておけばダウンロード出来るようになります。
以下より、オリジナル曲でTextAliveを操作する方法を解説します。
TextAliveの使い方(オリジナル曲の場合)
TextAliveで「オリジナル曲」に歌詞アニメーションを作るには、事前準備が必要です。
まずは以下の2つのサイトでアカウント登録をしましょう。
1.アカウント登録方法
SongleはPiaproアカウントでもログイン出来るので、アカウントを登録するのはPiaproだけで済みます。
なので、以下のようにログインするとスムーズです。
ログイン方法
Piapro・・・アカウント登録してログイン
↓
Songle・・・Piaproアカウントログイン
↓
TextAlive・・・Songleアカウントでログイン
2.TextAliveにて楽曲をアップロードする
TextAliveにpiapro、Songleの両方のアカウントでログインすると以下の画面になります。
この画面から下にスクロールします。

赤枠内の規約を読んで、チェックボックスに☑します。

アップロードするMP3ファイルをドラックドロップするか、ファイル選択で選択します。

選択後、アップロードをクリックしてアップロードします。

楽曲名とアーティスト名を入力して、「Songleへ楽曲を登録」をクリックします。

登録すると楽曲の解析が始まります。解析は10分程度で終了するので暫く待ち、ページ更新をします。

3.歌詞を登録する
楽曲をアップロードしたら、次に歌詞を登録します。
赤枠の「歌詞ページ」をクリックして登録画面に移動します。

歌詞テキストに歌詞を入力して、「歌詞を登録する」をクリックします。
解析に数分掛かるので待ちます。

暫く待ってからページを更新して、解析情報が「解析済み」になれば終了です。
左上の「楽曲ページに戻る」から楽曲ページに移動します。

画面をクリックすると動画が再生されます。歌詞のタイミングは今の時点で合っていなくても大丈夫です。
まずは青枠内のウインドウにて動画スタイル、フォント、文字の大きさ、背景イラストなどを調整して、ウインドウ下の「動画を保存する」から詳細な調整をします。

あとの操作は既存曲を作成する方法の
3.動画スタイルを選択 → 7.動画を保存
まで同じ操作になります。
4.動画のレンダリング
保存した動画ページの「レンダリング」タブをクリックし、ライセンス情報を確認します。
確認後、「ライセンス条件に同意する」をクリックします。

レンダリング出来るフォーマットを4種類から選べるようになります。
お好きなフォーマットを選択して、「レンダリング開始」から開始しましょう。

〇背景透過フルHD(WebM)
1080pサイズ。背景を透過させた動画にレンダリングします。
〇フルHD(MP4)
1080pサイズ
〇HD(MP4)
720pサイズ
〇プレビュー(MP4)
360pサイズ
動画サイズ(容量)は上から順に小さくなります。
特にこだわりが無い場合は、フルHDが良いと思います。
レンダリングが終了するとダウンロード可能になるので、「ダウロード」をクリックしましょう。

複数の背景(イラスト)を使用するには?
TextAliveでは、背景のイラストを1枚しか選択できません。
2枚以上利用したい場合は、再度歌詞アニメーションの作成をする必要があります。
1.マイページから動画を選択
マイページに移動すると、保存した動画を選択できるので、2枚目のイラストを使いたい動画を選択します。

2.同様に歌詞アニメーションを作成
2枚目のイラストを設定して、同様に歌詞アニメーションを作成します。
作成が終わったら、同様に左上で「保存」すると、別ファイルとして保存されます。

保存した動画を使用してイラストを変更したとしても、歌詞の表示タイミングが初期化される事があるので、初めからやり直す場合もあります。
初期化されると何度も歌詞の表示するタイミングを調整しないといけないので、2枚目以上のイラストを使用する場合は、表示させるイラスト部分だけを調整して、2枚目、3枚目も同様に表示させる部分だけを編集すると良いでしょう。
3.動画編集ソフトで編集する
2枚目以上イラストを使用した動画をつなぎ合わせるには、動画編集ソフトで編集します。
編集ソフトは前述にて紹介しているので、自分の使いやすいソフトを使用して下さい。
(私はAdobe Premiere Elementsを使用しています)

操作が分からない時は?
操作が分からない時は、TextAliveの公式Twitterにて質問や要望をする事が出来ます。
私も何度か質問をしましたが、レスポンスはそれなりに早くしてくれました。

終わりに

今までMVを作るにはセンスやスキルが必須でしたが、TextAliveでは無料で高いクオリティの動画が作れます。
動画編集ソフトだけだと、何もスキルが無い人には、ここまでの精度で作る事はほぼ不可能です。
TextAliveを利用する人とは?

TextAliveを利用する人はニコニコ動画やYou tubeにMVを投稿しようとしている方がほとんどでしょうが、あまりこのサービスを利用して動画を投稿している方は見かけません。
公式Twitterのフォロワー数を見る限り、まだまだ知名度が高くないサービスなので、利便性があまり伝わってない事が原因かと思われます。
この記事を見て、楽曲作成をしているけどMVを作る技術が無いから楽曲投稿をしていない方がいたら、是非ともTextAliveでMVを作ってみて下さい。
イラストが描けない人はどうすればいいの?
イラストを描く技術が無い場合は、Piaproサイト内でライセンス情報から、使用しても良いイラストならTextAliveに利用出来ます。
もしくは、自分好みのイラストを依頼して描いてもらうのもおすすめです。
私は「ココナラ」にて依頼しましたが、自分のイメージに合ったイラストを描いて貰えるので、とても良いサービスだと思います。
CMでも有名な、ネット上でイラストやデザイン、楽曲作成など多岐にわたって依頼できるサイトです。
楽曲を作れない人は?
イラストは描けるけど、楽曲作成のスキルが無い方は、「ココナラ」で楽曲作成を依頼することも出来ます。
もしくは、自分で作曲してみるのはどうでしょう?
以前に書いた記事をご覧になってみて下さい。

楽曲作成は意外と簡単に出来るので、一度チャレンジしてみて下さい♪
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